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逆転 (大人の教育をしてやるよ!)
第2章 くちヅケ
ーボフッ…
「あーー・・・疲れたぁ…」
夕方、日も沈み暗くなってきた時間、紅葉は兄と二人で借りているマンションに帰り、自分の部屋のベッドに飛び込み寝転ぶ。
今日は初日から大変だった!
ただでさえ自分の正体がバレないように気を張っているのに…バレてエッチな事要求されて………
私…どうなっちゃうのかな?
・
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「ただいまー」
「…!」
玄関から男の声が聞こえた。
「紅葉、疲れていると思うから今日はオリ●ンの生姜焼き弁当とスープでいいか?」
紅葉と同じ金髪でバイオレットの瞳をした男性が片手に鞄とオリ●ンの袋を持ちながら、ドアを開けて入る。
「お帰り、楓兄…うん、ありがとう。」
「じゃあ、俺は着替えてくるから先に食べてろよ。」
楓はお弁当やお茶のペットボトルが入った袋をテーブルに置き、自分の部屋に入る。
紅葉が袋を開けると二人分のお弁当とお茶とスープがあった。二つとも生姜焼き弁当とポタージュだった。
お茶も同じ緑茶であり…多分無駄に迷ったり喧嘩にならないように同じのにしたんだろう…
楓は昔っから無駄が嫌いで合理的である。
「いただきます。」
紅葉はお弁当とお茶とスープを、一つずつ袋から取り出し、割箸を割って食べ始めた。
「ん~~っ!おいひぃ~~~!」
疲れて空腹だったから、生姜焼きの豚肉がいつもより美味しく感じる。
「さてと、俺も食べるかな。」
紅葉が食べ始めて少したった時、Tシャツにジーンズのラフな姿の楓が戻りテーブルの前に座る。
袋から弁当とお茶、スープを取り出し食べ始める。
「うんっ!やっぱり生姜焼きはウマイな!」
「そうだね!楓兄」
兄弟仲良く食事をしてなごんでいた。