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悪賢さで生きていくんだ異世界を
第4章 シャル、学校に行く準備をする。
家に帰って、天井からランタンを吊るす。

ランタンに魔石を入れて、点灯させてみた。

まだ明るいので、そんなに解らない。

(早く、母さん帰ってこないかな!)

夕方までには時間がまだある。

飲んで無くなったMPポーションを作成する。

家の中ですると、臭いが篭るので、外で作ることに。

基本草を擂りつぶしながら、決められた分量の水を足していき、

鉄の鍋に入れていく。

水筒にいっぱいになる量になったところで、火で沸騰させてから、マジック草を入れる。

マジック草を入れたら火を止める。

液体が冷めていくにつれ、青色になっていく。

鉄なべを手で触れるようになったら完成だ。

後は、冷めるのを待つだけだ。

冷めたら、大きな葉っぱを取り除いて、水筒に入れる。

本当は、ガーゼで越してから水筒に入れるのだが、ガーゼがないので、少し飲みにくいが効果は同じなのだ。

気にすることはない。

のど越しが悪いだけだ。

今日は、ここからがメインなのだ。

普段はこれで終わりなのだが、今日はちがう。

これから、初めて作るラブポーションに挑戦する。

どんな効果があるのか?解らないが、早速つくる。

ノートを見ながら、まずは、乾燥させたトカゲの尻尾をすりつぶす。

粉々にしてからラーブ草を混ぜて、一緒にすりつぶす。

規定の量の熱湯にすりつぶした物を入れてかき混ぜる。

それに円草を入れて冷ます。

いい匂いがしてきた。

何に効くのか解らないが、いい匂いに連れられて、母と隣のトーラさんがやってきた。

何も言わずに母が飲んでしまった。

「美味しいじゃない。これ何?」

説明しかけた時に、トーラさんまで飲んでしまった。

「ほんと!美味しいわよ。」

それに連れられて、俺も飲んでみる。

「本当においしい。」

「このジュース売れるわよ。」

「ジュース?」

「えっ!違うの?」

「これ、ラブポーションなんだけど。」

母の鉄拳が飛んできた。

「あんた!なんて物を作ってるんだい!飲んじゃったじゃない!」

「これ、何に効くの?」

そう聞きながらでも、身体がポカポカしてきた。

「二人とも、うちの家に来なさい。」

母について、家に入って、正座した。

母は、鍵を掛けて、二人の前に正座した。
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