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契り【~初身世】
第4章 八咫烏
全身から八咫烏の温もりを感じとり、塁は優しい温もりに浸っていた。
「…八咫烏様」
「なんだ?」
「…教えて下さい」
「何をだ?」
「………セックス」
「…っ!?」
細い眼を大きく開けて八咫烏は塁の顔を見る。
塁は真っ直ぐ八咫烏の顔を見上げていた。
「……お前の口からそのような言葉が出てくるとは」
「…!ごめんなさいっ私も気の利いた言葉がみつからなくて……///」
あまりにも直球過ぎたので、八咫烏はわざとため息を吐き、塁は顔を真っ赤に染めて俯く。
八咫烏は林檎のように紅い小さな頬に優しく手を当て撫でる。
そして親指で唇にチョンッと当てる。
「可愛い唇だ」
「ッ!///」
八咫烏が優しく低い声で言うと塁の身体が熱くなる。
お互いの目があったまま顔が近づき…
八咫烏が目を閉じると塁も無意識に目を閉じ…
ーチュ…
唇と唇が触れあう………