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ディープフォレスト
第4章 言霊


エバーに手を引かれ
ゆっくり進んでいくと

やがて
たくさんの綿をつけた
一本の樹が見えた。


「あれがリコの樹」


フォレストの上層に
一人静かに鎮座する。

樹の幹に
半身と両腕を埋もれさせた
少女を象るような姿で

すっかり
樹になってしまった
リコがいた。


顔なんかもうわからない。

それでも
アキトにはリコに見えた。


『ただ穏やかに過ごしたい。叶わないなら生きなくていい』

『あなたとゆっくりお散歩したり、日向ぼっこしたり。するのがワタシの夢だった』


そう言ったリコは
あの戦いの日々から
するりと抜け出し

長い長い年月をかけて
世界を夢を
守って来たのだろうか。


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