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セックスと愛とフレグランス
第7章 兄の彼女
ポケットのスマホが着信を告げた。
電源を切っておくつもりでいたのに失念していたのだ。
こんな大事な時に一体誰だ、と憤慨しながら取り出すと、画面には「佐目」と表示されていた。
一瞬、着信を拒否しようと考えたのだが、佐目に変な妄想を掻き立てられるのも癪に障るので出ることに決めた。
ちょっとすみません、と頭をぺこりと下げながら立ち上がる。
トイレの扉の前に移動し愛先輩に背中を向けるとスマホを耳に当てた。
なんだよ、と不機嫌にいうと彼は「今、最中か?」と下品な質問がぶつけてくる。
「まだだよ。今部屋に入ったばかりだ、っていうか、さっき話したばっかりだろ。用件はなんだ?」
電源を切っておくつもりでいたのに失念していたのだ。
こんな大事な時に一体誰だ、と憤慨しながら取り出すと、画面には「佐目」と表示されていた。
一瞬、着信を拒否しようと考えたのだが、佐目に変な妄想を掻き立てられるのも癪に障るので出ることに決めた。
ちょっとすみません、と頭をぺこりと下げながら立ち上がる。
トイレの扉の前に移動し愛先輩に背中を向けるとスマホを耳に当てた。
なんだよ、と不機嫌にいうと彼は「今、最中か?」と下品な質問がぶつけてくる。
「まだだよ。今部屋に入ったばかりだ、っていうか、さっき話したばっかりだろ。用件はなんだ?」