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郁美の真実 〜妻を閉じ込めた魂の檻〜
第8章 〜郁美、小学5年生 地獄の始まり〜
話は郁美の幼少期にさかのぼる。
郁美が地元の公立小学校に入学して間もなく、元々病気がちであった母親が、難病にかかってしまった。
それまで郁美の母は専業主婦で、郁美が帰宅すれば、いつも家にいてくれる存在であったが、難病を患ったのを機に、治療のため入退院を繰り返すこととなった。
父親はすでに勤務する会社で重要な働き手となっており、毎日遅くまで仕事が続き、出張などで家を空けることも多かった。
郁美は元々小学校に入学する前から、様々な習い事で英才教育を受けていたが、家にひとりにするのを心配した両親が、さらに夜間の習い事などに通わせるようになった。
郁美は、小学生の女の子にしては過酷なスケジュールをこなすことになったが、愛する両親が自分のためを思ってのことと理解し、決して習い事を嫌がることなく通った。
しかし、郁美が小学4年生になった頃、父親が仕事で家を空けざるを得ない状況が多くなった。
そんなとき、助けとなったのが郁美の父親の兄にあたる、叔父の家族だった。
叔父の長男、長女も英才教育を受けており、いつも郁美と一緒に過ごすということはできなかったが、郁美の父親が不在の際は、叔父の家に行き、翌日叔父の家から学校へ行くということが多くなった。
叔父の家族は郁美を暖かく迎えてくれ、特に叔父の妻や長女とは実の親子、姉妹かのように仲良くなった。
郁美が地元の公立小学校に入学して間もなく、元々病気がちであった母親が、難病にかかってしまった。
それまで郁美の母は専業主婦で、郁美が帰宅すれば、いつも家にいてくれる存在であったが、難病を患ったのを機に、治療のため入退院を繰り返すこととなった。
父親はすでに勤務する会社で重要な働き手となっており、毎日遅くまで仕事が続き、出張などで家を空けることも多かった。
郁美は元々小学校に入学する前から、様々な習い事で英才教育を受けていたが、家にひとりにするのを心配した両親が、さらに夜間の習い事などに通わせるようになった。
郁美は、小学生の女の子にしては過酷なスケジュールをこなすことになったが、愛する両親が自分のためを思ってのことと理解し、決して習い事を嫌がることなく通った。
しかし、郁美が小学4年生になった頃、父親が仕事で家を空けざるを得ない状況が多くなった。
そんなとき、助けとなったのが郁美の父親の兄にあたる、叔父の家族だった。
叔父の長男、長女も英才教育を受けており、いつも郁美と一緒に過ごすということはできなかったが、郁美の父親が不在の際は、叔父の家に行き、翌日叔父の家から学校へ行くということが多くなった。
叔父の家族は郁美を暖かく迎えてくれ、特に叔父の妻や長女とは実の親子、姉妹かのように仲良くなった。