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郁美の真実 〜妻を閉じ込めた魂の檻〜
第13章 〜別離〜
私は言葉を選んで、郁美に話しかけた。

「郁美、おれ、怒っている訳ではないんだ。」

「そりゃ、最初に郁美とUさんの関係に気づいたときは、正直、郁美に「裏切られた」とか思ったときもあった。」

「でも....そんな単純なものではないだろう?」

私の問いかけに、予想外だったといった表情で、郁美が顔を上げた。

そして言った。

「....ごめんなさい....わたし汚いでしょう?」

「けがれてしまってるでしょう?....ごめんなさい」

郁美はまたポロポロと涙を流している。

「いや、けがれているとは思わない。けがれてるんじゃないよ」

「おれ、話したことはなかったけど、大学のときに付き合ってた子が....まあ....少し他の人と違う子で....今の郁美とUさんとの関係のようなこともあったんだ....」

「人はそれぞれ違うよ。」

「その、おれが学生時代に付き合ってた子が少し人と違う感性を持ってしまったのには、それなりの理由があったよ。」

「だから、郁美にもきっと理由があるんだと思う....」

「郁美がけがれてるなんて考えは、おれにはないんだ。」

郁美はただ、大粒の涙を流し「ごめんなさい」「許して」「おねがい」を繰り返すだけだった。

そんな郁美を抱き締めてやることもできず、その日は一旦話を区切り、休むことにした。
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