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約束のピンキーリング
第6章 リ
翌朝目覚めると左の小指に指輪が付いていて
それを眺めていると

「気に入ってくれた?」

と、そんな私を眺めている男がいて。

「うん。ありがとう」
「外さないでくれると嬉しい」

岡本くんはそう言って私の左手をそっと包んで自分もその指輪を眺めた。

「このピンキーリング可愛い。ありがとう」
「似合ってる。
薬指・・・じゃ受け取ってもらえないだろ?」

贈る気もないくせに。

「とりあえず、今はピンキー」
「・・・・」

「でも絶対外さないで」
「仕事中も?」
「仕事中でも平気なデザインだろ?」

「昨日、手をつないで帰ったから・・・」
「だから?」
「この指輪、噂されちゃう」
「させとけよ」

そう言ってピンキーリングのついた小指にキスをする。

「大事にする。ありがとう」
「そう言ってもらえてうれしいよ」

嬉しそうに指輪をクルクルと回して

「もう少し寝よう」

私を優しく抱きしめた。

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