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約束のピンキーリング
第8章 グ
「このピンキーリングは、プロジェクトが終わって、仕事上で関係なくなったら
きちんとプロポーズするための約束のつもりだったんだ」
そう言って2人の小指をからめた。
ゆびきりげんまん―――
岡本くんの小指が、私の小指にはまっているピンキーリングをいじる。
「え・・・」
「薬指の隣の・・・この小指に指輪をはめて、いつかエンゲージリングをはめるための薬指を
見張っているつもりだったんだ」
「そんなの」
「ん?」
「そんなの言ってくれなきゃ分からないじゃない!」
「うん。俺が勝手に思ってただけ。ごめん」
謝っているのに、その顔は嬉しそうで。
「本当はきちんとプロジェクトが終わってからプロポーズして。
そして渡そうと思ったんだけど」
そう言ってカバンから取り出したのは、綺麗な立方体の箱だった。
美しい程に綺麗に結ばれているリボンをほどいて
箱の中から出てきたのは同じく立方体のベルベットの小箱で。
ゆっくりとその小箱の蓋をあけ
じっと見つめた後に中身を私に見せるように向けた。
「結婚してほしい」
たった一言そう言って、そのまま私の返事を息を止めて待っていた。
きちんとプロポーズするための約束のつもりだったんだ」
そう言って2人の小指をからめた。
ゆびきりげんまん―――
岡本くんの小指が、私の小指にはまっているピンキーリングをいじる。
「え・・・」
「薬指の隣の・・・この小指に指輪をはめて、いつかエンゲージリングをはめるための薬指を
見張っているつもりだったんだ」
「そんなの」
「ん?」
「そんなの言ってくれなきゃ分からないじゃない!」
「うん。俺が勝手に思ってただけ。ごめん」
謝っているのに、その顔は嬉しそうで。
「本当はきちんとプロジェクトが終わってからプロポーズして。
そして渡そうと思ったんだけど」
そう言ってカバンから取り出したのは、綺麗な立方体の箱だった。
美しい程に綺麗に結ばれているリボンをほどいて
箱の中から出てきたのは同じく立方体のベルベットの小箱で。
ゆっくりとその小箱の蓋をあけ
じっと見つめた後に中身を私に見せるように向けた。
「結婚してほしい」
たった一言そう言って、そのまま私の返事を息を止めて待っていた。