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約束のピンキーリング
第2章 ン
移動中の電車の中でそんな事を考えていたら
「なに?今日のアポで心配な点でもあるか?」
真面目な顔をして資料を読んでいた岡本主任が心配そうに私の顔を覗き込む。
「いえ。大丈夫だと思います」
「そうか。何か心配な点が少しでもあったら報告して」
「はい」
心配なのは私のこれからの恋愛事情ですよ。
私だってもう31歳なのに。
私は心の中でため息をついた。
驚いた事は、あいさつ回りでどこに行っても
得意先の部長クラスに岡本主任が可愛がられている事で。
「何?主任になったんだって?」
と、どこに行ってもからかわれる。
「岡本くんも横浜ホールディングの主任か」
なんて笑いながら話すその雰囲気は
今まで就いた、どの仕事とも違う雰囲気の顔合わせだった。
「で?秘書まで付けてもらったの?」
ふと私の方を見ながら先方の部長のからかいは続いて
「今回も宜しくお願いいたします。
これ、奥様の好きな甘納豆です」
「中村さんよく覚えてたね」
「部長には三宅の時にも良くしていただきましたから。
今回もよろしくお願いいたします」
「岡本くん、強い味方を手に入れたな」
と、私の事までからかわれる始末。
「なに?今日のアポで心配な点でもあるか?」
真面目な顔をして資料を読んでいた岡本主任が心配そうに私の顔を覗き込む。
「いえ。大丈夫だと思います」
「そうか。何か心配な点が少しでもあったら報告して」
「はい」
心配なのは私のこれからの恋愛事情ですよ。
私だってもう31歳なのに。
私は心の中でため息をついた。
驚いた事は、あいさつ回りでどこに行っても
得意先の部長クラスに岡本主任が可愛がられている事で。
「何?主任になったんだって?」
と、どこに行ってもからかわれる。
「岡本くんも横浜ホールディングの主任か」
なんて笑いながら話すその雰囲気は
今まで就いた、どの仕事とも違う雰囲気の顔合わせだった。
「で?秘書まで付けてもらったの?」
ふと私の方を見ながら先方の部長のからかいは続いて
「今回も宜しくお願いいたします。
これ、奥様の好きな甘納豆です」
「中村さんよく覚えてたね」
「部長には三宅の時にも良くしていただきましたから。
今回もよろしくお願いいたします」
「岡本くん、強い味方を手に入れたな」
と、私の事までからかわれる始末。