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初めて女を抱くらしい私の護衛に甘やかされ過ぎて困っています
第1章 初夜の問題
「……平気です。また手で出しちゃや良いんですから」

 ビスカスは、今までもそうして来てるのだから、という部分は敢えて省略しました。

「でも……私も……」
「え?」
「私も、して欲しかったの……だけど……」
「お嬢様……」
「ごめんなさい、ビスカス……」

 ローゼルが謝るのを聞いたビスカスは、ローゼルは今回の事で大人になった、と思いました。以前は自分の非を認めない頑固さが有り、ついこの間まで「ごめんなさい」と言ったのは人生で数える程だったのです。素直で可愛くいじらしい婚約者を、ビスカスはぎゅっと抱き締めました。

「泣かねーで下せえ」
「……泣いてないわよ……まだっ」
「そしたら、こうしやしょうか」
「あ……」

 ビスカスがもう一度ローゼルの入り口に己をくちゅりと軽くあてると、ローゼルの腰は甘く疼きました。

「…今日は入れねーで、慣らしましょうね……痛くしやせんから、力抜いて」
「え?」

 耳元で囁かれたローゼルは、体がふわふわしました……が。

「んっ……っあ!あ、何っ?……あ、あぁん、やっ、なに、これ」

 ふわふわは、すぐにむずむずした快感になりました。
 お互いがくちゅくちゅと擦れる音は、お互いの滑りが増すごとに、ぐちゅぐちゅと卑猥な音に変わって行きます。
 ローゼルが弱い脇腹や胸を上手く刺激しながらの行為は、生娘のローゼルには充分刺激的過ぎました。

「っあ、あ、ビスカスっ、んっ、きもち、いいっ、」
「は……気持ちーですね、お嬢様っ」

 ビスカスは腰を動かしながら、体を倒してローゼルのさらけ出された喉を舌で舐めて、口づけました。

「あっんっ!!あぁ、んんっ、あ、は」
「くっ……出っ」

 ローゼルは、今度はビスカスから体の上に精が放たれるのが分かりました。

「……あ……出た……?」
「へい……また出ちまって、すいやせん……」
「ううん……私の為に、ありがとう……とっても、幸せ……」

 ローゼルは上り詰めかけたままのふわふわした頭で、ほんわりと答えました。
 それから自分の腹に掛かった子種を触って、掌でぬるりと擦り取りました。

「これを中で出して貰えないと、子どもは、出来ないのね……」
「……そーでさぁ……ま、そりゃ、おいおい……」

 ビスカスはまたタオルを取り上げて、ローゼルに掛かった子種を拭こうとしました。
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