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初めて女を抱くらしい私の護衛に甘やかされ過ぎて困っています
第9章 甘え方の問題
「最初の時に、触らせて貰って……私、手でしちゃったでしょう?……またああいう風に、私にビスカスを気持ち良くさせて欲しいの」
「はぁああっ?!」
「ね……良いでしょ?」
ローゼルは上目遣いで頬を染め、ビスカスの頬にちゅっと軽く音を立てて口づけました。
恥じらいながらのお願いは大変可愛く見えますが、言っている内容が大胆すぎます。ビスカスは、しばらく絶句した末、ようやっと口を開きました。
「……やっ……駄目です!!駄目駄目駄目に決まってますっ!!」
口を開けたら驚き過ぎたせいか喉がカラカラに乾いていて、咳込みそうになりました。
「どうして?ちゃんと、どうしたら気持ち良いのか、聞きながらするから」
「いえっ……そういう事じゃ無くてっ……とにかく無理ですっ、お嬢様にんな事っ……」
「またお嬢様って言ったわね」
「いや、そりゃ」
「……罰として、させなさい。」
「へっ?!」
「じゃ、動かないで頂戴ね」
「っや……そういう訳にゃあ……えぇぇええええっ!?」
ローゼルがさっさと自分の脚の間にひざまずき、いそいそと股間の夜着をくつろげるのを見て、ビスカスは凍り付きました。これが曲者なら蹴り飛ばす所ですが、主で妻で命より大事なお嬢様です。驚きと畏敬の余り、ぴくりとも動けません。
「……あら?ぐったりしてないわ」
(すいやせんすいやせんすいやせんちょっと元気になっちまっててすいやせん……ってか止めてぇえええーーーーーーー!!!!)
ビスカスはローゼルの呟きに憤死しそうになり、心の中で叫びました。
「仕方ないわね。最初から育ててみたかったのだけど……」
何の栽培かと突っ込みたい所ですが、ローゼルが躊躇いもせず半勃ちの己を白魚の様な指先で包み込んだので、それどころではなくなりました。
「……ちょ、やめて、お嬢様っ!」
「もう!お嬢様じゃ無いって言ってるじゃないのっ!」
「うああ!ぎゅって握んねーでっ!!」
「やだ、私ったらつい……ねえ?」
「なんですかっ!!」
「手じゃなくて、口づけしてもいいわよね?」
「…………っはああああああああああああああ?!」
ビスカスは言われた意味が分からな過ぎて、頭から煙が出そうになりました。