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初めて女を抱くらしい私の護衛に甘やかされ過ぎて困っています
第9章 甘え方の問題
「いやいやいやいや!ちょっと待って!!」
「何よ」
「ぅあ」
すっかりヤる気になったローゼルは、止められてムッとしました。顔を近付けた事でローゼルの髪に太腿を撫でられ、ビスカスの背中にぞくりと何かが走りました。
「あん!勝手に育てないで!」
「無理ですって!勘弁して下せえ!無理!いろいろ無理!」
「どうして?」
「どうしてって……きたねーです!お嬢様ぁ知らねーでしょーが、そこぁ小便出るとこなんですよっ!ね、汚ぇでしょっ!?」
何という事でしょう。ローゼルには一生黙って居たかった、重大な秘密を打ち明けてしまいました。ローゼルが衝撃を受けてもう契らないと言い出したらどうしようかと、ビスカスは絶望しました。そんな事になってしまったら、永遠に跡継ぎは産まれないでしょう。
……ところが。
「何言ってるの?知ってるわよ」
予想に反して、けろりと言葉が返って来ました。
「へ?!知ってんですかい?!なんで?!」
「……噴水に居るじゃない。」
唇を尖らせたローゼルの言葉に、ビスカスは膝を打ちました。
「あー!あー、居る居る!」
それは、いわゆる小便小僧と言う輩でした。街中の小さめの噴水に立っていて、朝も夜も春も夏も秋もそこから放尿……ではなく、それに見立てた水を供給しております。ちなみに滅多に無いことですが、冬場は凍る恐れが有るので放……水は止められておりました。
「そうですねー、そう言やあ!!そーでした、居ました!!」
安堵の余り喜び過ぎたビスカスは、ローゼルに白い目で見られました。
「逆にこの前、子だ……ねもここから出るって知って驚いたわよ。じゃもう良いわね知ってるし」
「あーっ!だめだめだめー!」
「何よ!」
「知ってたってだめ!汚ぇなぁ、おんなじですっ!」
「大丈夫よ。この為にちゃんとお風呂入って貰ったんだもの」
「うへぇぇえっ?!そんなに前から企んっ……あああ!」
ちゅっと口づけられてしまって、ビスカスは仰け反りました。
「それに、あなただって私にしたじゃない。お相子よ」
「いやいやいや!相子じゃねーです、違いすぎやす!!山羊のクソと干し葡萄くれぇ違いやすって!!んなきたねーもんとお嬢様のあそこたぁ全然違っ……うわ本当に止め……っぁああ!」
「お黙り。」
ローゼルはビスカスを睨み付け、手で支えている物をぺろっと舐めました。