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初めて女を抱くらしい私の護衛に甘やかされ過ぎて困っています
第9章 甘え方の問題
*
「リュリュ……?」
「なあに?ビスカス」
ローゼルは、ぐったりと長椅子の背にもたれて自分の名を呼ぶビスカスに目をやりました。
(酔っ払ってしまった……って事は、無いわよね……?)
ビスカスは目を閉じて、苦しげにも見える表情を浮かべて居ます。それが自分のした行為に対する反応なのか、酒に対する反応なのか、これが初めての口淫であるローゼルには、判断が出来ません。
(この後、どうしたら良いかしら……)
あれこれしている間にすっかり愛玩物の様に愛しく思えてきたビスカス自身を弄びながら、ローゼルは次にどうするかを考えようとしました。
「リュリュ……っ……」
「はい?どうしたの……っ、きゃ!」
ビスカスが自分の名前を呟いて急に長椅子から立ち上がったので、ローゼルは小さく声を上げました。
「ビスカスっ?!」
(あ……また少し、大きく……っ?)
目の前のビスカスをぼうっと見ていると、突然体が持ち上がりました。
「えっ?!」
持ち上がると同時に視界がぐるっと回ったので、一瞬何が起こったのか分かりませんでした。ビスカスに抱き上げられたのだと気付いた時には、もう周りの空気が変わっておりました。
「え……ぁん!」
背中が寝台にふわりと沈んで、ローゼルは移動していた事に気が付きました。
それと同時に夜着の合わせを引き千切られて、するりと袖を抜かれました。驚いている間にビスカスは自分の夜着をむしり取り、ローゼルに覆い被さると、かぶり付く様に口づけて来ました。
「ん……っ、ん……ん!は、ぁ」
唇を食まれ口の中を探られているのを感じたか感じないかの内に胸を両手で揉みしだかれて快感が押し寄せ、ローゼルは混乱しました。
「ふぁ……あ!っん、ん……!」
(大丈夫ですか?……どっか痛かねーですか?……気持ち良いですか?……抱いても、良いですか?)
いつもうるさい位に尋ねてくるビスカスが、一言も喋らずに次々とローゼルの弱い所に触って舐めて吸って弄って来るのです。ローゼルは営みの目まぐるしさと与えられる刺激に付いて行けずに、ひたすら喘ぎ続けました。