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初めて女を抱くらしい私の護衛に甘やかされ過ぎて困っています
第9章 甘え方の問題
「ふ……」
最初は、もしやローゼルが起きたのかと思って、声を掛けてみようかと思ったのですが。
「ん、ぁ……」
(え)
「っふ……ん」
(ちょ!?リュリュ……っ?!)
「んっ……あ、やっ……」
(こっ……こりゃあ、まさか……)
「あんっ……あ、きもちいっ……」
(ひぃぃいいいいい!!!!)
ビスカスの頭と顔からは血の気が引いて、引いた分が別の所に用も無いのに集中しました。
(俺ぁ……今世の中で一番聞いちゃいけねぇもんを聞いてる自信が有りまさぁ……!!)
ビスカスが狼狽えている間も、ローゼルが自分を慰めているらしい音は、密やかに続いています。
喘ぎ混じりの声、息遣い、衣擦れの音、くちゅくちゅという粘膜の擦れる水音ーーそれらは次第に高まって、激しさを増していきました。
「んっ……ビスカスっ、ビスカスぅ……」
(へいっ!!……って答えたら、絶対ダメな奴ですね!?)
「あっ……や、だめぇっ、いくっ……いっちゃう、あっ……ゃやぁあんっ!」
「っ!!」
(…………やべぇ…………上手におイきになられやしたねー、リュリュ……俺も、つられてイきかけやした……)
「ビスカス……」
二人とも全身脱力しかけて疲れ果てている部屋に、ぽつりと呟きが響きました。
「……ビスカスの、ばかぁ……」
「……すいやせん……」
ぼうっとしていたビスカスは、体をくるっと丸めてはあはあと息を荒げながら呟くローゼルの涙声に叱り付けられて、反射的に答えてしまいました。
「えっ!?」
「えっ?!」
こちらを見たローゼルは、幽霊でも見たかの様な、信じられないという声を上げました。