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初めて女を抱くらしい私の護衛に甘やかされ過ぎて困っています
第9章 甘え方の問題
「喧嘩はっ、聞かれても、平気だけど……この声はっ、恥ずかしい、っあぁん!」
「ぅわ!」
「ばかぁ、おっき、んっ……あ、こえっ、でちゃうっ」
恥ずかしがるローゼルは、ひさびさに妻を抱くビスカスには目の毒……ではなく、さながら目の強壮剤でありました。
ローゼルは自分の上げる嬌声に恥じらう余り、自分の掌で自分の口を押さえました。
「んっ……ん、んっん、んー」
「っ……う……やべ」
口を押さえているローゼルを見ると、ビスカスの中にむくむくと罪悪感が頭をもたげてきました。
それは自分が修行に行くきっかけになった、疚しい夢の記憶せいでもあるのですが。
(……こりゃ……嫌がるお嬢様を無理矢理犯してる感が、半端ねぇえええ……!)
「んー!!んっ、ん、あぁん、やぁ、だめっ、え!」
「うぐっ……!」
(今、危なかった……!)
二人とも別々の理由でそう思いました。
ローゼルはビスカスの動きが激しくなったので口を塞いでいる事が出来なくなり、ビスカスはイキそうになったのです。
「も、やだ……こえ、やぁん……」
「んじゃ、こうしやしょう、かっ」
「んあぁんっ!?」
甘く掠れた舌足らずな言葉に、ビスカスは行動で応えました。
ローゼルを、うつ伏せにひっくり返したのです。そして、変なところに転がっていた枕を取って、ローゼルの胸の下に入れました。
「こうすりゃ、枕で聞こえねーですよ?」
「んっ……んっ、ぅん」
(うん、ついでに、尻も振れちゃいやすねー?)
後ろからは既に何度かしているので、ローゼルも戸惑っては居ない様です。自ら腰を動かしている姿が淫らで艶やかで、こんなに美しいのにこんなにエロいものが有って良いものかと、ビスカスは陶然となりました。
声ではなくて振る舞い全てで良がっているローゼルと交わっているという言い様の無い感慨が、ビスカスを突き動かしました。
「ん!んっ、ん、ぅ」
「くっ……は……すいやせんっ……俺のが、声出ちまいそっ……」
「んっ……ビスカス、っ?」
苦しげなビスカスの声を聞いて、ローゼルは枕から顔を上げました。