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初めて女を抱くらしい私の護衛に甘やかされ過ぎて困っています
第2章 仕方のない問題
ローゼルが奥方様の方を見ると、頭の上に昨日着ていた青空色のドレスが被さったところでした。
ドレスが飛ばされてきた大元を慌てて振り向けば、面白そうな顔をしたビスカスが、奥方様の方を見ておりました。ローゼルが見ているのに気が付いたビスカスは、目だけをこちらに向けて来て、にやっと小さく笑いました。
「ちょっと?!何よ!これっ!!」
「奥方様。大変申し訳御座いやせんが、そいつぁ洗濯屋に出しといて下せえ」
「失礼ね!何するのよ、この猿っ!!」
「ええ、俺ぁ猿でさあ。猿なもんですからー、お嬢様の昨日のドレスを初床でうっかり敷いちまいやして、そんな悲惨な目に遭わせちまったんでさあ」
「なっ……」
「奥方様だって閨で旦那様と楽しんでらっしゃるんでしょうから、お分かりですよねー?何が付いちまって、そんなんなっちまったのか」
「!!」
「大っ変残念なんですがー、青空色でございましょ?血が付いちまってても、分っかんねーんですよねーえ……ま、洗濯屋にとってみりゃあ、染み抜きが骨じゃねーなぁ喜ばしい事なんでしょーけどねー」
口笛でも吹き出しそうに飄々として嘯くビスカスにからかわれ、奥方様は手に持ってしまっていた青空色のローゼルのドレスを、わなわなと震えながら床に叩き付けました。
「なんって、失礼な!!……この家の娘が、何という、はしたない真似を!!」
「おやー??大事な娘の初床をひっくり返して暴いて荒らすなぁ、失礼とかはしたないたぁ、言わねーんですかーい?」
奥方様がぐうの音も出せなくなったのを確かめると、ビスカスはタンム卿と領主様に向き直り、頭を下げました。
「旦那様、タンム様、申し訳有りません。お許しを頂く前に、お嬢様と契りました。俺が勝手にした事です。お咎めが有るなら俺が全部引き受けますから、お嬢様を責めないでやって下さい」
ドレスが飛ばされてきた大元を慌てて振り向けば、面白そうな顔をしたビスカスが、奥方様の方を見ておりました。ローゼルが見ているのに気が付いたビスカスは、目だけをこちらに向けて来て、にやっと小さく笑いました。
「ちょっと?!何よ!これっ!!」
「奥方様。大変申し訳御座いやせんが、そいつぁ洗濯屋に出しといて下せえ」
「失礼ね!何するのよ、この猿っ!!」
「ええ、俺ぁ猿でさあ。猿なもんですからー、お嬢様の昨日のドレスを初床でうっかり敷いちまいやして、そんな悲惨な目に遭わせちまったんでさあ」
「なっ……」
「奥方様だって閨で旦那様と楽しんでらっしゃるんでしょうから、お分かりですよねー?何が付いちまって、そんなんなっちまったのか」
「!!」
「大っ変残念なんですがー、青空色でございましょ?血が付いちまってても、分っかんねーんですよねーえ……ま、洗濯屋にとってみりゃあ、染み抜きが骨じゃねーなぁ喜ばしい事なんでしょーけどねー」
口笛でも吹き出しそうに飄々として嘯くビスカスにからかわれ、奥方様は手に持ってしまっていた青空色のローゼルのドレスを、わなわなと震えながら床に叩き付けました。
「なんって、失礼な!!……この家の娘が、何という、はしたない真似を!!」
「おやー??大事な娘の初床をひっくり返して暴いて荒らすなぁ、失礼とかはしたないたぁ、言わねーんですかーい?」
奥方様がぐうの音も出せなくなったのを確かめると、ビスカスはタンム卿と領主様に向き直り、頭を下げました。
「旦那様、タンム様、申し訳有りません。お許しを頂く前に、お嬢様と契りました。俺が勝手にした事です。お咎めが有るなら俺が全部引き受けますから、お嬢様を責めないでやって下さい」