この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
初めて女を抱くらしい私の護衛に甘やかされ過ぎて困っています
第10章 しずくの薔薇

「……誓うわ」

 ローゼルは口づけていたビスカスの手に、額を付けて囁きました。

「この先どれだけ多くの人に求められても、愛されても、どんな人とどこで何をしなくてはならなくなっても、私は、あなただけのものよ。……そして、あなたがいつ誰とどこに居て、どんな事をしていても、あなたは私だけのもの」

 そして、ビスカスの手から水晶を受け取って、それを見ながら呟きました。

「……これは、その印だと思っていても、良いのよね?」
「無論です」

 ビスカスは、自分の手を握っていたローゼルの手を取って、その甲に恭しく口づけました。

「私だけに捧げられた、私の為にだけ咲く薔薇に、不足なんか、有る訳無いわ」

 水晶を握り締めたまま、ローゼルはビスカスに抱き付きました。そして、互いにきつく抱き締め合いました。

「好きよ……愛してるわ、ビスカス」

 ローゼルは大輪の薔薇が綻ぶ様に、世にも美しく、あでやかに微笑みました。

「愛してます。俺は死ぬまでーー」

 ビスカスは唇が唇に触れる前に、ひっそりと呟きました。


「……たとえ死んでも、あんたのもんです」
 
 
/270ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ