この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
初めて女を抱くらしい私の護衛に甘やかされ過ぎて困っています
第11章 器用さの問題

「……わかりやした。けど、髭剃りは、自分でしやす」
「いつも綺麗に剃れてないじゃないの」
「そりゃ……そーなんですけど……」

 ビスカスは道具扱いが下手くそなので、髭剃りも得意では有りません。
 髭が濃い方ではないので普段はさして困りませんでしたが、きちんとした格好の時はまばらに剃れている髭を、ローゼルにじろじろと見咎められたりする事も有りました。

「リュリュに、刃物を持たせるなんざ……」
「何よっ。私だって、練習したらちゃんと出来るんだからっ」
「そいつぁ、その通りでしょうが……俺なんざどーなったって構いやせんけど、リュリュが万が一怪我でもなすったらって思うと……生きた心地がしやせんや……」
「私を、信用してないの?」
「してやすよ」

(……そんなちっさな、髭剃りなんかの怪我じゃなくても……)

 ビスカスはローゼルの手を取って、後で指輪を嵌める指に、口づけました。

(……いつか俺の命を捧げなきゃいけねぇ様な日が来たら、喜んでお手に掛かりてぇ位、あんたを信用してやすよ)

「……何、笑ってるのよ……」
「俺ぁ、世界一の幸せもんだなー、って思って」
「……そんなの……私だって、そぅっ……」

 赤い顔でもにょもにょ呟いて唇を尖らせたローゼルに、ビスカスはにかっと盛大に笑いました。
/270ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ