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初めて女を抱くらしい私の護衛に甘やかされ過ぎて困っています
第11章 器用さの問題

「何かしら、ローゼル」
「本日、私は、ビスカスと正式に結婚致します」

 わざわざ言うまでも無いことを、ローゼルは口にしました。

 今日この場に集まっている人々は、二人の婚儀の為に集まっているのです。今までに挨拶を終えた人々は、それぞれが世間話なり、近況報告なり、謝罪なり、要望なりを口にした後、挨拶に答えてくれました。その為にここに来ているのですから、何の用かと聞かれる事は無い筈なのです。

(……返答しねぇどころか、儀式丸ごと無視しようってか)

 ビスカスは、今日奥方様が参列しているのを見た時に、領主様に引っ張って来られたのだろうと思いました。
 奥方様は、初床の翌朝には怒り狂って乗り込んで来ましたし、すぐ後の仮婚礼の場には顔も見せなかった上、その後も顔を合わせる度に、完全にビスカスを無視しておりました。二人の結婚に激しく反対している事は、はっきりしています。
 婚姻を認めないのであれば、欠席する事も出来たでしょう。しかし、欠席してしまっては、反対する事も、邪魔をする事も出来ません。
 奥方様は領主様に言われて出席したのではなく、結婚を阻止する為の最後の機会を利用する為にここに来たのだと、ビスカスは認識を改めました。そして、奥方様に対する警戒を、一段強く致しました。

「そう。それは、私には、関係無い事ね」
「義娘の結婚は、お義母様には、関係有りませんか」

 ローゼルは静かな怒りが勝った複雑な感情を滲ませて、義母をきりりと見据えました。
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