この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
初めて女を抱くらしい私の護衛に甘やかされ過ぎて困っています
第11章 器用さの問題

「……それでは、異議申し立ては以上と言うことで、宜しいですかな……最後に、一言だけ」

 領主様は、咳払いをひとつ致しました。

「本人不在の場で言うのは、公正で無いかもしれませんが……ビスカスは、亡くなった妻の遠い縁続きの者です。血筋で人を量る様な事は好ましい事では無いが、その点で反対をする者が居たとしても、貶められる様な者では有りません」

「承知して居りますよ、叔父様」
「私も、同じく……ですわ」

「有り難う、リアン、ミラ。……それに、あれは……ビスカスは、実は大した者なのです。恥ずかしながら、ローゼルは」

「戻りました、大変失れ……いっ?!」

 領主様の話が我が娘への愚痴めいてきたところに、ビスカスが帰って参りました。ビスカスは列席者に一斉に視線を向けられて、たじたじとなりました。

「お帰り、ビスカス。ご苦労様」
「へ……ぁいっ、お義兄様っ。」
 
 にっこり笑い掛けてくるタンムにへどもど答えながらも、座り込んでいるローゼルが心配だったビスカスは、そちらにこそこそ移動しました。
 ローゼルの顔色が良くなっており、何ともなさそうなのを確認すると、心底ほっとした様に、にかっと笑いかけました。

「父上様。あとの事は、皆さんにご覧頂けば分かるでしょう」
「そうだな……ローゼル、ビスカス」

 さり気なく仲睦まじい二人の様子を目の当たりにした領主様は、同様に二人を眺めていたタンムに苦笑混じりに提案されて、また軽く咳払いを致しました。


「それでは、宣誓を。結婚に際してのお互いへの誓いを、皆様の前で披露する様に」
/270ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ