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初めて女を抱くらしい私の護衛に甘やかされ過ぎて困っています
第11章 器用さの問題
「……ロゼったら……すっごく……」
(すっごく、…………いっ……)
「あー、そうだな。『すっごくエロい』な」
「そんな事言ってないっ!!」
囁きを拾われ、にやりと笑われ、密かに思っていたけれど口には出さなかった事を耳に吹き込まれ、スグリは熟れたスモモの様に真っ赤になりました。
先程までは無邪気だったローゼルの笑顔は、艶然とした微笑みに変わっております。スグリは、もじもじと落ち着かなくなって参りました。
「……前に、サクナと踊った時と……ぜんっぜん、違うっ……」
「そりゃ、違わなきゃおかしいだろうがよ」
絞り出す様に呟くと、サクナはぬけぬけと嘯きました。
「肌が合う相手かどうかを見る為の踊りだぞ?ヤッてる奴とヤッてねぇ奴とじゃ、全然違うに決まってんだろ」
「やっ……」
(てるってやってるってやってるってっ……やっ……ぱりっ、そうなのねっ……)
サクナの婚約者としての御披露目の会で、踊ることで二人の相性や関係が見ている人に分かるのだと、スグリは言われました。けれど、自分の時にはそう言われても、まるで分かっていませんでした。今、踊るローゼルとビスカスを見ていると、それがどういう事なのか、身に染みて良く分かりました。
(う……この前だって、ロゼは上手だったけどっ……上手とかじゃなくて、こんなに雰囲気が、違うなんてっ……)
余りにもあからさまに「ヤッてる」事が分かりすぎて、恥ずかしさで顔から火を吹きそうです。