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初めて女を抱くらしい私の護衛に甘やかされ過ぎて困っています
第4章 痛みの問題

 仮婚礼の日の夕方を迎えた二人は、ローゼルの部屋の長椅子でくっつき合って、たわいもない話をしておりました。


 部屋には既にビスカスの荷物が置かれておりました。
 仮婚礼の際に、ビスカスが今までの部屋に居るのはまずかろうと言う話になり、ローゼルの部屋に同居する事になったのです。

 ビスカスは元々、物を持たない人間です。趣味の下ネタや脳内のローゼルコレクション、歌や踊りや街歩きには物は必要としませんし、服も「着られりゃ良い」位にしか思っておりません。持ち物は、多くはない服と身の回りの品、仕事に必要な本と書類くらいです。それらを運び込んで然るべき所に収めただけで、片付けは早々に終わりました。これは仮の措置で、正式な結婚までには夫婦の部屋を整える予定になっております。

 ローゼルの結婚相手が突然変わった事、しかもビスカスに変わった事が館の使用人にどう受け取られるかを、ビスカスは心配しておりました。
 しかし、本人が何と思って居ようとビスカスは今までもローゼルべったりだったので、べったりするのが御付としてではなく伴侶としてになると言われた所で周りにとっては「ああそうですか」位のもので、今更騒ぎにも噂にもなりませんでした。むしろ、使用人への態度が横柄で印象の悪かったリアンより、誰とでも気軽に接して人から悪く言われる事は下ネタ以外はほとんど無いビスカスの方が、お嬢様のお相手としては歓迎された感が有りました。

 そんな訳で夕食を終えた二人は、少しだけビスカスの色が加わったローゼルの部屋で、のんびり過ごして居たのです。

「サクナ様、そんな風に仰ったの?」
「へい。お嬢様に差し上げたって言ってくれりゃあ良かったものを、『すげぇ気に入ってくれた客に譲った』なんて、ねー?」

 ビスカスは今日赴いた洗濯屋の事と、サクナの屋敷での出来事を、ローゼルに聞かせておりました。渡された怪しい酒の事ともう一件有った用事の事は、勿論聞かせておりません。

「もし私が全部使ってしまってて、無くなっていたら悪いと思ったんじゃないかしら」
「そーですかね?単なる意地悪なんじゃ……お嬢様?」
「なあに?」
「……早ぇです。」

 ローゼルは話に相槌を打ちながら、ビスカスの服のボタンを外し始めておりました。
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