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初めて女を抱くらしい私の護衛に甘やかされ過ぎて困っています
第4章 痛みの問題
「っ……ん、気持ちいいっ……」
魂の抜けたビスカスは、エロいお強請りを叶える為にローゼルを寝室に運び、またもやローゼルの服を脱がせられずにもたついている内に自分で脱がれ、あちこちに口づけて口づけられて、触って触られておりました。
昨日お互いを弄り合って知った事が増えた分、ビスカスはローゼルを更に深く容易に蕩けさせる事が出来る様になっていましたし、ローゼルはより素直に気持ち良さに溺れる事が出来る様になっておりました。
「ここ、気持ち良いですか?」
「ぁっ……もっと、ぎゅっとして……あ、いっ」
溜め息混じりに呟くローゼルのご希望を叶えながら、ビスカスは上気した頬にちゅっと口づけました。
「……俺の嫁さんは、気持ち良くなんのがすげぇ上手になりやしたねー……」
「あっ……ばかぁっ……ぁ、ふ」
「……痛くはねーですか?」
昨日は一本でもキツかった指も、今は二本の出し入れをやすやすと許してくれています。
「ん……いっぱい入ってるとは、感じるけど……痛くは無いわ……」
(いっぱい……入ってる……感じるっ?!)
ローゼルが口にした単語には元々卑猥な意味は無いと分かってるのに、何故己は無駄に大きくなるのだろう……とビスカスは情けなさ半分で身悶えました。
そんな要らぬ事を考えながら、ビスカスはローゼルを寝台に連れて来るときにこっそり持って来た酒を、手に取りました。
ビスカスは怪しい酒を使うことをローゼルに言うかどうか、迷いました。
使うことを言うのなら、ローゼルが痛がる事を他人に話したと、打ち明けなくてはならないでしょう。ビスカスがサクナに相談したのは、単に知人というだけでなく、サクナ以上に経験豊富で策を授けてくれそうで口が固そうな人間を、知らなかったからです。案の定、多少……ではなくかなり怪しげでは有りますが、サクナは痛みを和らげる術を教えてくれた上、必要な物まで分けてくれました。
しかし、ローゼルにとっては、サクナは異性の幼馴染みです。自分の初床での振る舞いなど、知られたい訳が無いでしょう。
嘘は吐かないと約束はしましたが、言わないで置くという事は、厳密には嘘では有りません。ビスカスは酒をこそこそ使う事に決め、一度封を切って開け易くしてあった蓋を、そーっと開け……
……たところで、はたと動きを止めました。