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初めて女を抱くらしい私の護衛に甘やかされ過ぎて困っています
第4章 痛みの問題
「ここ、握って……痛かったら、言って下せえ」
「んっ……ぅんっ……」
ローゼルはこくこく頷いて、ビスカスの腕を握りました。ビスカスが腰を進めていくと腕には爪が食い込みましたが、ビスカスもローゼルも、痛いとも止めようとも、一言も言いませんでした。
「すいやせん、お嬢様っ……これで、全部です」
「っ……ふ……あ……ぜんぶ……?」
ローゼルはふうっと息を吐くと、腕を掴んでいた手をビスカスの首に回して、きゅっと抱き付いて来ました。
ビスカスはそんなローゼルが可愛い過ぎて愛おし過ぎて、涙の滲んだ目蓋や頬に、宥める様に口づけました。
「……わたし……ちゃんと、ぜんぶ、できた……?」
降るような口づけを受けたローゼルは、まるで子どもの頃の様にあどけなく、ぼうっと呟きました。
「ええ、ちゃあんと、出来やしたよ。……でも、」
ビスカスはローゼルの額の髪を避けてやって、そこにもひとつ口づけを落としました。
「すいやせん……お仕舞いにするにゃあ、もうちっとだけ、」
「……っ!あっ?!」
ビスカスが腰を揺らすと、ローゼルはぎゅっとしがみついて、驚いた様な声を上げました。
「痛く、ねぇですか?」
「んっ、大丈夫、っ……最後まで、して」
「っ畏まり、ました」
「……あっ……あ、っゃぁああん!!」
ビスカスが穿ち始めるとローゼルの背はくっと反り、揺れる胸を見せ付けているかの様になりました。
ビスカスがそこを口に含むと、ローゼルの喉から、鳴き声の様な声が上がりました。