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初めて女を抱くらしい私の護衛に甘やかされ過ぎて困っています
第1章 初夜の問題

「……そうだ!元々濡れてんなら、こいつをよけりゃあ」
「ええぇっ?!ちょっ……あぁん!!」

 ビスカスはローゼルの濡れた部分に口を付けて、潤みを舐め取り始めました。
 ビスカスにしてみれば、前々から濡れているのか今濡れたのか分からないなら一旦無くしてから試せばいいという軽い思い付きでありましたが、ローゼルに取っては甚だ迷惑な思い付きでした。
 舐められるたび、腰ががくがく揺れそうになるのです。

「あんっ、あっ!ん、んっ、ん」
「うん。また濡れて来てまさぁねー」

 目的を果たしたビスカスは口元を拭いながら、ローゼルが感じている印が新たに溢れて来る事に、満足の笑みを浮かべました。
 ローゼルはそんなビスカスを見上げながら、半泣きで文句を言いました。

「ばかぁあ!……そんなとこ、舐めたら、汚いじゃないのっ!」
「へ?汚ねえ?汚ねーなんて、お嬢様を表すのにゃあ一番似つかわしくねー言葉ですぜ?」
「っやん!?」

 ビスカスはローゼルの「汚い」という言葉に眉を顰めて、もう一度ローゼルの脚の間に顔を近付けました。そして、舌を伸ばして、そこをぺろりと一舐めしました。

「ここなんて、これから芽吹く蕾みてーでさあ……ご自分じゃ見られねーから、分からねーんですよ。お嬢様ぁここだってびっくりする程綺麗でさぁね。すげー可愛いです。保証します」

 保証されたところで、何の意味が有るのでしょう。ビスカス以外に見せるつもりも予定も、何も無いのです。ローゼルは体に燻る熱を抑えながら、ビスカスに反論しました。

「そうじゃ、無くってっ……舐められたらっ、体が変になるんだものっ!!」
「変ですかいっ!!」

 反論を聞いたビスカスは、何故か嬉しそうになりました。

「変ってなぁ、そりゃあ、良いって事でさあ!」
「え?いい……?」
「へい!女ぁイく時変になるって、言いやすからねー!!」
「行く?どこかに行くの……?」
「へえ。すっげー気持ち良いとこに、イくんでさぁね」

 ローゼルはビスカスの言葉に、急に不安になりました。
 ビスカスは本当は、今夜ここを出て行くつもりだったのです。荷造りも終え、旅立った後は、この地から離れる事に決めていました。それが行われていれば、ローゼルとは二度と会わなくなっていたかもしれなかったのです。
 それを思い出したローゼルは、思わずビスカスに縋りました。
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