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初めて女を抱くらしい私の護衛に甘やかされ過ぎて困っています
第1章 初夜の問題
余計な力が抜けたせいなのか、慣れてきたせいなのか、体内に指が入っている違和感も、小さくなった気がします。
二人はそのままお互いを触り合い、感じ合う事に没頭しました。
「……子作りすんなら、ここにぶち込んで子種を出さねーと、交わる意味が無ぇんでさぁね」
「ここ、に、これ……入るの?」
「……さあ……初めてだと一遍じゃ無理って話も聞きますねー」
「子作り、って……大変、なのね……」
「へえ……ってか、そろそろ」
「え?」
「お嬢様……そろそろ、そいつを扱くの止めて下せえ……」
「えっ?」
ローゼルは驚いて、無意識に動かしていた手を止めました。
ビスカスが少しだけ触っても良いと言ってくれた物は、普通に触っているだけというのが、なかなか難しい物でした。中は固いのに、皮が緩くて、表面でずれるのです。
ローゼルは自分の中にビスカスの指を入れられた後、知らず知らずの内に握っている手でゆるゆると、皮を擦る様に動かしておりました。
自分でも気付かなかったそれをビスカスに指摘されて、驚いたのですが、驚きすぎたローゼルは、触れていた物を柔らかく握ってしまいました。
「うわっ、握っちゃ……!!」
「え……?あ、」
ローゼルがきゅっと握った途端、びゅるびゅると何かが噴き出して、ローゼルの手を生温く濡らしました。
「っは……」
「……あ……もしかして、出ちゃったの……?」
「ぐわっ」
放心した様になっていたビスカスは、ローゼルの言葉を聞いてガクッと項垂れました。
「どうしたの?!大丈夫、ビスカス……?どこか、痛くした?」
「……すいやせん……」
「え?」
ビスカスは項垂れたまま辺りを見回し、置いてあったタオルを手に取りました。それでまずローゼルの手を丁寧に拭い、そのあと他の汚れた所を適当にざざっと拭きました。
「……お嬢様のお手々が気持ち良すぎてすいやせん……さっさと出ちまってすいやせん……汚しちまってすいやせん……俺なんざ人間失格でさあすいやせん……うっ……」
ぶつぶつ呟きながら後始末を終え、落ち込んでいる風なビスカスに、ローゼルはきょとんとしながら尋ねました。
「……私の手、気持ち良かったの?」
「へえ……我慢できねーくれぇ良かったです……」
しゅんとしているビスカスを見て、ローゼルはくすくす笑いました。