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初めて女を抱くらしい私の護衛に甘やかされ過ぎて困っています
第7章 大きさの問題

(あああ……全部俺のせーでさあ!俺が、おっぱいに浮気したせーなんでさぁね……!!)

 ビスカスはローゼルではなく自分を責めましたが、それもまたお門違いです。
 ビスカスが宿に泊まろうとしていた頃は、ローゼルとは夫婦どころか恋仲でも何でもない、単なる主従だったのです。おっぱいと仲良くなろうが触ろうが埋まろうが、浮気でも無ければビスカスが悪い訳でも有りません。

 結局、スグリ姫への贈り物を選んだ時の初々しいいちゃいちゃ振りはどこへやら、家に着くまでビスカスはローゼルの荷物を持たされて、離れて付いて来させられました。

「それ、ちゃんと始末して置いて頂戴ね」
「畏まりやした……」

 館に着いたビスカスは、ローゼルの命令に涙目で答えました。
 ローゼルの買い物には、食品や花の種も有ったのです。ビスカスは玄関に入る間もなく、それらの処理をする為にあちこちうろつく羽目に陥りました。

(クソっ……おっぱいめ……この世におっぱいさえ無ければ……!)

 ビスカスは厨房や庭をさまよいながら、おっぱいに八つ当たりしました。
 おっぱいにとっては、迷惑な話です。おっぱいには何の罪も有りません。

 おっぱいは元々成人男性の為というよりも、赤ん坊の為に有るのです。その証拠に、成人男性はおっぱいが無くても生き死にに関わりはしませんが、赤ん坊はおっぱいが無いと命に関わります。しかしその赤ん坊が産まれる為には、成人男性にとっておっぱいが魅力的でなければなりません。
 とどの詰まりどちらにしても、おっぱいが無ければ人間が死に絶えるという、困った事態が起こりかねません。「おっぱいさえ無ければ」というビスカスの腹立ちは、完全に罰当たりな八つ当たりでした。

「……戻りやしたー……」
「あら?お帰り、ビスカス。遅かったのね」

 ビスカスが全てを終えてようやっと玄関から奥に入ると、ローゼル付きの侍女が通りすがりました。

「……へえ……只今……よりゃあちっとばかり前に、帰ってやした……」
「何言ってるの?ローゼル様、さっきお帰りになって、お部屋にお戻りになってるわよ?」

 使用人連中は「お嬢様」から「ローゼル様」に自然と呼び方を変えておりましたが、ビスカスの呼び方は今の所前と同じでした。
 正式な婚礼が済んで公になったら変えるつもりなのか、もしかしたら一生このまま変わらないのかもしれません。
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