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初めて女を抱くらしい私の護衛に甘やかされ過ぎて困っています
第7章 大きさの問題

「さいですか……ありがとーごぜーやす……」
「そうだわ。ローゼル様、グラスをお持ちになってたけど」
「え」
「一個だけだったから、ビスカスも持っ……あらまっ」

 ビスカスは疾風の様に館の中を駆け抜けて、ローゼルの部屋まで駆け上がり、扉を恐る恐る開けました。鍵は掛かって居なかったので、拒絶されては居ない様だと少しほっとしました。

「ローゼル?……お嬢様ー?……リュリュ?」

 部屋を見回してみましたが、ローゼルは居りません。
 その代わり、酒瓶が何本かテーブルに並び、先程着ていた外出着のドレスが椅子の背に掛かって居りました。 

(ああああ、やっぱりお飲みになりやがってんのか!!しようがねーお嬢様だぁねえ!!)

 寝室との間の中扉をそーっと押すと、こちらも施錠はされていない様ですが、ローゼルの姿は見えません。

(……お召し物、脱いじまってらっしゃいやがったな)

 ローゼルがどんな姿で居るのか分からないので、念の為内側から鍵を掛けました。寝室の中を見回すと、またもや酒瓶がテーブルに並んでおります。

「おじょーさま?……リュリュ?」
 
 小さな声で、呼んでみました。
 ビスカスの方からは背もたれしか見えない長椅子の上で、何やら蠢いている気配がします。
 その向こう側に、抜き足差し足でそーっと回り込むと。

「リュリュっ?!」
「……なに。」
「うっ……!!」

 ビスカスが恐る恐る覗き込んだ長椅子の上には、グラスを手にして半分寝転がっている、しどけない姿のローゼルが居りました。

「飲みやしたね!?」
「もちろん、のんだわよ?わたし、おまえとちがって、のめるんだもの!いまだって、のんでることよ?」

(ぐうぅぅっ……!!なんなんだよ俺の嫁ぁ……!!)

 ふふん、と得意気に言うローゼルに、ビスカスは悶絶しました。酒のせいかローゼルは、怒っているのに舌足らず、という絶妙な口調になっています。
 その上。
 ローゼルは、ビスカスの見たことの無い物を身に着けて居りました。

「リュリュ?その格好は、なんですかい?」
「あら、しらないの?ビスカスったら、なーんにも、しらないのねーえ!」

 ローゼルは長椅子の上に起き上がりビスカスの方を向くと、ふんっと鼻息荒く胸を張りました。
 
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