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初めて女を抱くらしい私の護衛に甘やかされ過ぎて困っています
第7章 大きさの問題
「なんのおさけか、わかんない……」

 ローゼルは瓶をテーブルに戻しました。流通に乗せていない秘密の酒です。最初からラベルは貼ってありません。

(この酒ぁ、飲んだらどうなんだよ……!)

 サクナからこの酒を貰った時に言われたのは「飲む垂らす塗る」だけでした。痛がる処女の秘所に垂らして塗って少し飲ませると、痛みが和らいで入れやすくなる、と言われたのです。確かにその通りだったのですが、普通に飲んだらどうなるのかは、聞かされては居りません。

(あああ……酒ん中になんか、隠さなきゃ良かったっ……!!)

 この辺には、木は森の中に隠せという諺が有ります。使い残した酒をどうするか迷ったビスカスは、諺に倣って怪しい酒を部屋に置いてある酒の中に紛れ込ませました。
 手元から離す危険は冒せませんし、怪しい物とはいえ、祝いで貰った貴重な酒です。捨てる訳には行きません。
 ビスカスの私物を隠しておける場所など今この部屋には有りませんし、一緒の部屋で過ごす事になったのですから、ローゼルが飲みそうになったら遠ざけられるでしょう。正式に夫婦の部屋が設えられたら、ビスカスの為の場所がもう少し増えるでしょうから、その時までは酒の中にさり気なく置いておくことにしたのです。
 それはなかなか良い考えで、目論見通り成功しておりましたーー今朝までは。

「リュ……リュリュっ!?」
「なあに?ビスカス」
「……うっ!」

 ローゼルの口調は先程よりも柔らかくなり、目がとろんとして来ておりました。その上、何が起こっているのか分かりませんが、ローゼルの全身からビスカスを誘うような何かが甘く立ち上り始めた様に感じられました。

「どうかしたの……?」
「ぐっ……」
「ねえ……リュリュのおっぱい、おっきくなってない?」
「なってやす!充分おっきくなってやす!」

 ローゼルだけでなくビスカス自身もおっきくなる兆しが見えておりましたが、ローゼルが酔っ払っているとは言え、まだ昼です。猿で御付きで護衛という立場から夫に成り上がった入り婿風情のビスカスが、水晶の薔薇と万人に称えられる至宝の様な妻であるローゼルに狼藉を働いて許される時間とも思えません。

「おっきくなってないのかしら……」

 ビスカスが悶死しそうになりながら妻に近付くのを押し止めていると、ローゼルは両手でむぎゅっと自分のおっぱいを鷲掴みにしました。
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