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初めて女を抱くらしい私の護衛に甘やかされ過ぎて困っています
第7章 大きさの問題
「ああっ!!」
「どうしやしたっ!?」
おっぱいを鷲掴みにしたローゼルが、突然叫びました。ビスカスは、例の酒が何か体に悪さをしたのかと焦っ……たのですが。
「……かたい!……ふわふわじゃない……!」
「へぁ?」
「リュリュのおっぱい、シュークリームみたいじゃないっ……!」
「はぁ?」
ローゼルは下着越しのおっぱいの弾力を確かめながら、悲しげに呟きました。
「ふわふわなんかするわけない……リュリュのほんとのおっぱいは、ビスケットみたいにぺちゃんこなんだもの……」
「ぶっ」
(なんだよ……可愛いだけかよ!)
ビスカスは安堵の余り、吹き出しました。酔っ払って一時的に子どもじみている以外は、特に変わりは無さそうだったからです。
「……わらった……」
「や!そりゃ、ぺちゃんこなんかじゃねーからですよ?!それ着てなくても、全然有りやすよね?ぺちゃんこじゃねーじゃねーですか」
ビスカスは自分への誤解を解くためとローゼルのおっぱいの名誉の為に抗議しました。しかし、本人は聞いているのか居ないのか、ぶつぶつ呟き続け、おっぱいをふにふにし続けています。
「あのひとたちのおっぱいがシュークリームなら、リュリュのおっぱいはビスケット……あのひとたちのおっぱいがゆでたまごなら、リュリュのおっぱいはつぶれためだまやき……」
「ひでっ!!せめて潰さねぇ奴にして下せえ……ってか、落とし卵くれぇは有りやすでしょうが。俺の可愛いおっぱいの悪口言うなぁ止めて下せえ」
ビスカスは繰り出される言葉がおかしすぎて可愛すぎて、笑いをこらえながらローゼルの方に近付きました。
「かわいい?……やっぱり、ちっさい……!」
「いやいやいや!この可愛いは小せぇたぁ違いやすって!!」
「……おっきいおっぱいすきなおまえは、こんなちっさいおっぱいなんかっ……」
ようやっと隣に座ったと言うのに、ローゼルは体ごとぷいっと向こうを向いてしまいました。
「リュリュ、だからちげーやすって」
「……おっぱい、おおきく、なりたかった……ぁ……っ……」
「……え?」
「っ……なに、よっ……」
(なんだ、こりゃあ!?)
気が付くと、おっぱいに文句を言っていたローゼルの様子が、先程までとは別の意味で、なんだかおかしくなっておりました。