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初めて女を抱くらしい私の護衛に甘やかされ過ぎて困っています
第7章 大きさの問題
「ずっと、はいっててもいいのに」
ビスカスが黙っていると、またぽつりと小さい呟きが聞こえました。
「……そりゃ……無理なんじゃねーですかねー……」
「ちっさくなるから?」
「う」
油断していたビスカスは、堂々巡りどころか実は知って居たんじゃないかと思える風な言葉に男心をえぐられました。
ビスカスは動揺を紛らそうと、自分達をちゃんと包める様に、上掛けを引っ張って広げに掛かりました。
「……なんで、そんな事思い付いちまったんですかい……」
「さみしいの。だいすきなの。ちっさくなっても、でてかないでほしいの」
眠そうで横暴で可愛くて自分勝手でいじらしい言葉に、ビスカスは思い通りになってくれない上掛けを放り出してお望み通りもう一回入ってやろうかと思い掛けましたが、ローゼルの健康の為に思い留まりました。
「……俺も、おんなじですよ」
「え?」
やっと上掛けが二人をくまなく覆った事に満足したビスカスは、ローゼルを抱き締めて額に口づけして言いました。
「リュリュも、おっぱいも、大好きです。触っちゃ駄目って言われると、さみしーです」
「おっぱいちっさくっても、いいの?」
「勿論良いに決まってまさあ。リュリュのおっぱいなら、どんなんだって好きですよ」
ローゼルは目を伏せて、ふうっと息を吐きました。
「これ、ぬぐわ……」
「その方が良いですね、着たまま眠っちゃ苦しくなりやすから……紐を解くのだけして下すったら、お脱がせ致しやすよ」
「ん」
ローゼルが紐をあっという間に解くと、ビスカスは因縁のおっぱい大きくなる下着をやっと取り去る事が出来ました。
隔てる物が無くなると、ローゼルはほっとした様に笑いました。
「ふふ……ビスカス、あったかい」
「へい、あったけーですねー。もう、おっぱい大きくなる下着ぁ、特別な時だけにしやしょうね」
「ん……おやすみ、ビスカス……」
ローゼルはあくびをひとつすると、ビスカスの胸にふにゅっと唇を押し当てて、目を閉じました。
「お休みなせえ、お嬢様。」
ビスカスは妻を抱き込んで髪に口づけをひとつ落とすと、上掛けがローゼルをきちんと覆っている事を確認してから、目を閉じました。