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セイドレイ【完結】
第12章 価値
「うわぁ…!本当に千佳と同じ制服っ…!すごく、すっごく似合ってるよっ…!!」
そして翌日──。
地下室にはスーツ姿の荒垣太蔵と、光明学園の制服を身にまとった亜美が顔を合わせていた。
亜美が制服姿なのは、荒垣の "リクエスト" によるものである。
そして、マジックミラー越しにあるモニター室では、誰かしらがこの様子を監視しているのだろう。
荒垣は興奮した様子で慌ててネクタイを解くと、衣服をすべて脱ぎ捨て全裸になった。
その股間にぶら下がる荒垣のペニスは、このときを待ち侘びていたかのようにギンギンに反り返っている。
(ヤ、ヤダ…おっきい…──)
「いやぁしかし、写真も可愛いかったけど、実物はそれ以上だよ…。うちの千佳とは大違いだ、ははは」
千佳の存在をせめてこのときだけでも忘れ去ろうとしていた亜美だったが、それは一瞬にして打ち砕かれた。
やはり、この男は千佳の父親なのだ。
「あ、あの…、なんとお呼びすればいいでしょうか…?」
「あー…そうだね。うーん、じゃあ『パパ』って呼んでくれるかな?」
亜美は耳を疑う。
娘の同級生を金で買った挙句に「パパ」と呼ばせるなど、一体どういう神経をしているのであろう。
(千佳ちゃん、ごめんね──)
「…パパ。今日はお越しいただいて、ありがとうございます。亜美です」
「ウホッ!やっぱいいねぇ。亜美、今日から俺が亜美のパパだよ!じゃあさっそく…」
すると荒垣は、亜美のスカートの中に頭を潜り込ませた。
「キャッ…!?」
「う~ん、なんかエッチな匂いがするなぁ~?ここかな?ここかな~?」
荒垣は亜美のショーツのクロッチ部に鼻を当て、クンクン、とその匂いを執拗に嗅ぐ。
「ん~亜美のパンティー、オシッコの匂いがするっ…!」
(イヤ…やめて…──)
「うんうん、やっぱり可愛いコのパンティーはいい匂いがするんだね。千佳とは大違いだ」
(なっ…なに言ってるの?この人っ──)
「最近は、パパの服と一緒に洗濯しないで!なーんて生意気言うんだよ。ったく親の気も知らないで。あいつのために俺がどんな思いで…。亜美はイイコだからそんなこと言わないよね?パパのこと大好きだもんね?」
「──はい。亜美は…パパのこと…大好き」
「あはっ!やっぱり。パパも亜美のこと大好きだよっ!」