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セイドレイ【完結】
第13章 独りぼっち
これからこんな毎日が続くのかと思うと、亜美は暗澹たる気持ちになった。
やはり、なにもかも狂っている。
財布の中の三千円が、急に汚らわしいものに感じられた。
校門をくぐり、昇降口で上履きに履き替える。
ひとけのない朝の校舎の静けさは、亜美にとってはつかの間の落ち着ける時間。
──しかし、それも今日で終わりだった。
「──おう。おはよーさん、高崎」
亜美はその声に思わず「ビクッ」と肩をすくめ、身構える。
声のするほうへ振り返ると、そこには本山が立っていた。
「…ん?挨拶はどうした」
「──おはよう…ございます」
亜美は蚊の鳴くような声で挨拶を返し、本山の横を素通りしようと試みるも──。
「キャッ…!?」
この男がそれを見過ごすはずもなく、本山は亜美の手首を掴んで引き止めた。
「おいおい、先生の前を素通りとはいい根性してるじゃねえか?へへ、今さらそう冷たくすんなよ。先生とお前は、秘密を共有しあった仲だろ?」
「…手を離してください」
「おぉ?朝からたまんねぇな。先生は今日が待ち遠しくてなぁ。なんせ1週間も前からガマンしてたんだ。もうキンタマがパンパンになっちまってなぁ」
本山は、掴んだ亜美の手を自身の股間へと導く。
「ほぅら?もう触っただけでイッちまいそうだ。──鎮めてくれ。頼むよ」
「…分かりました。だから手を離してください…」
「へへっ、さすが優等生だ。もの分りが早い。着いてこい」
スタスタと歩き出す本山の背中に続き、亜美は周囲を気にかけながら校舎内を進んでいく。
着いた場所は、体育館裏の男子便所だった。
体育館からは部活に励む生徒の声が聞こえてくる。
そしてふたりは一番奥の個室へと入った。
狭い個室では、嫌でも本山と密着してしまう。
亜美が通学カバンを扉のフックにかけた、そのとき──本山は、待ちきれないとばかりに亜美を抱き寄せ、貪るようなキスを始めた。
(イヤッ…ダメッ…──)
本山は執拗に舌を絡めては、亜美の乳房を揉み、勃起したペニスを下半身に押しつけてくる。
「ハアッ…ハアッ…く、口でっ…口でしてくれっ…」
亜美は無言でひざまずき、本山のジャージを脱がせる。
すると、腫れあがるほどに膨らんだペニスの先端から、大量のカウパーが糸を引いていた。
亜美はそれを「チュウ…」と口先で吸い込み、口内にくわえこんだ。