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セイドレイ【完結】
第21章 満月の喧騒
こうして宴はスタートを切った。
客たちはまず、その "順番" を決めるべく話し合いを始める。
「──どうします?」
「まぁ、ここはシンプルにじゃんけんなどはいかがでしょうか?」
「人数が多いからどうでしょうね。あみだくじなんていうのも風情がありませんか?」
「正直、トップバッター以外はあまり意味がないとは思いませんか?どうせみんな何回も犯すんでしょう?グフフッ!」
「たしかに!言われてみればそうですなぁ」
「では、一斉にじゃんけんをして、勝ち残りで最初の1人を決めましょうか。まぁその後は、早い者勝ちということで──」
『せーの、最初はグー!じゃんけんぽん!』
客たちが決めていたのは、"亜美を犯す順番" である。
いい歳の男らがそんなことのために真剣にじゃんけんをする異様な光景を、亜美はただ怯えながら静観していた。
勝敗が決まるたび、みな口々に感嘆しながら、最後に残った勝者1人が決定される。
「よしっ!…はは。では申しわけありませんが、私が今日の開通式の担当ということで。みなさんあとに続いてくださいよ!」
みな全頭マスクを被ってはいるが、そこから覗く目、鼻、口、そして声と体型によって、亜美にはそれが誰だかおおよその見当がつく。
見事じゃんけんを勝ち抜いたのは、ワイドショー等にも出演している有名な投資家、前林歩(まえばやし あゆむ)。
新堂から、「大事にしなさい」と言われていた客の1人でもある。
「へっへ~亜美ちゃん?今日は俺が一番乗りだよ~!ずっとおマンコでしてなかったんだってね。あんなにおマンコ大好きなのに、可哀想だなぁ」
前林はそう言うと、部屋の中央に敷かれたマットの上に亜美を呼び寄せ、仰向けに寝かせた。
マットに寝転ぶ亜美を取り囲む、総勢15名の男たち──。
その異様な迫力に圧倒され、亜美は思わず身をすくめる。
今まで散々陵辱の限りを尽くされていた亜美だったが、ここまで大人数を相手にするのは初めてのことだった。
それは亜美にとって、普段個人を相手にしている感覚とはまったく異なり、恐怖以外の何物でもなかった。
「俺さぁ、今日ちょっと大損こいてイライラしてんだよね~。亜美ちゃんにいっぱいお金払ってんだからさ、ちゃんと元取らせてよね!」
前林はそう言うと、一切の前戯もなく亜美の膣肉を貫いた。