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セイドレイ【完結】
第21章 満月の喧騒

「──俺さぁ、正直金にならないことには投資したくないんだよね~。でも亜美ちゃんが俺の子を孕んでくれるんなら、まぁいっかな~って。だから今日さっさと妊娠しちゃおうね?ねっ??」

そんなことをほざきながら、徐々に大げさになる前林の腰つき。
周囲に群がっていた客たちもその異変を察知したのか、少しあとずさりしてその様子を静観し始めた。

「──あはっ…!あぁっ!そろそろイクよっ?生で中に出すよっ!!今日1発目の子作りセックスぅぅううう!!おおっ!?孕め孕め!俺の子種で孕めぇぇ!!…うぉっ、おおっっ!!」

「…アッ!?ダメッ、イッ、いやぁぁ……────」

前林は天を仰ぎ、「ビクビクッ」と何度も痙攣しながらザーメンを子宮の奥底へと注入する。
放たれた何億個もの精子は、果たして亜美の卵子へとたどり着くことができるのであろうか。

やがて長くしつこい射精が終わると、引き抜かれた肉棒とともに白濁したザーメンの塊が膣口からこぼれ落ちた。

「──ふぅ…。あーあー、もったいない…。ちゃんと孕んでるといいなぁ…もちろん女の子限定だけど…ウヒヒッ」

前林は下品な笑みを浮かながら、そのこぼれ出た精液を指ですくっては擦り込むようにして膣内へと押し込む。

「さて…と。あ、お先にいただいちゃってすいません!お待たせしました。さ、みなさんどうぞどうぞ、間髪入れずに!さあ!早い者勝ちですよ~?」

前林が観衆をまくしたてると、客たちはせきを切ったように続々と亜美のカラダへ群がっていく。

「──よぉし。じゃあ俺が2番のりってことで。亜美~?俺が誰だか分かるか~?ヘヘッ…ま、こいつをブチ込んでやりゃあ、すぐに分かるだろうがなっ…、オルァァァッ!!」

「…アッ!?イッ、イヤああああ!ああっ!!ああああっ…────」

2人目の客が挿入した直後、亜美はその感触にひときわ大声であえいだ。
なんとその男のペニスには、真珠が埋め込まれていたのである。
玩具のように突起したイボイボが膣壁をえぐり、より一層暴力的な刺激が亜美を襲う──。


そんな様子を、鏡越しに指をくわえて眺めていることしかできない健一。
亜美の悲鳴にも似た叫び声は、モニター室の中にいてもはっきりと聴こえてくる。

「(──ったく、親父がしっかりしねぇから…クソッ、やっぱ俺が亜美を連れてここから逃げるしかねぇのか…?)」


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