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セイドレイ【完結】
第26章 形勢
本山は次に、サイト上でやり取りできるダイレクトメッセージの受信ボックスを開いてみる。
すると、数ある未開封メッセージの中に、数件のみ開封済みとなっているメッセージが目に止まる。
気になった本山は、その開封済みメッセージの一つをクリックしてみる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
はじめまして!
いつもエロエロな動画をありがとうございます。
ダメ元でお願いなのですが…
自分は〇〇県△△市□□区在住の者です。
もし近場なら、是非とも自分も撮影に参加させて
いただけないかと思っていまして…。
もちろん、謝礼はお支払い致します。
遠方だったり、そもそもご無理であれば
無視していただいて結構です。
でももし興味を持って頂けたら、
下記のアドレスまでメールお待ちしています。
xxx-xxxx@xx.xx.jp
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そう、本山が見つけたのは、田中が慎二へコンタクトを取ろうとした、最初のメッセージだったのだ。
返信用のメールアドレスも記載されており、この男は近隣に住んでいる。
本山はすぐさま画面を送信ボックスに切り替えるも、そこは空っぽであった。
どうやらサイト上からは返信していないようだ。
「…まぁそうだよな。普通こんな怪しいメールに返信なんてしない…」
本山はそう小さくボヤいたが、その時ふと、ブラウザの他のタブに「ウェブメール」が起動されていることに気づく。
もしや、と思った本山はタブをウェブメールに切り替えると、既にログインされた状態のメール画面が表示された。
本山は一件ずつメールのやり取りをチェックして行く。
それらのメールをざっと見て分かったことは、
慎二は、『田中』と名乗る男に亜美を会わせようとしている。
12月27日の夜、市内の緑地公園のトイレが待ち合わせ場所ということらしい。
そして途中からもう一人、『タカ』と名乗る男もこの話に加わっていることも分かった。
「27日ってことは…明日じゃねえか…!」
本山は、ドアの外で待つ新堂の所へ向かった。
「…どうした?何かあったか?」
「じっ、実は…」
本山は、そのメールのやり取りの一部始終を新堂に報告する。
「…ほう。それは実に面白い。では本山先生、まずは…」
新堂が本山にいくつかの指示を与える。
すると、数ある未開封メッセージの中に、数件のみ開封済みとなっているメッセージが目に止まる。
気になった本山は、その開封済みメッセージの一つをクリックしてみる。
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はじめまして!
いつもエロエロな動画をありがとうございます。
ダメ元でお願いなのですが…
自分は〇〇県△△市□□区在住の者です。
もし近場なら、是非とも自分も撮影に参加させて
いただけないかと思っていまして…。
もちろん、謝礼はお支払い致します。
遠方だったり、そもそもご無理であれば
無視していただいて結構です。
でももし興味を持って頂けたら、
下記のアドレスまでメールお待ちしています。
xxx-xxxx@xx.xx.jp
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そう、本山が見つけたのは、田中が慎二へコンタクトを取ろうとした、最初のメッセージだったのだ。
返信用のメールアドレスも記載されており、この男は近隣に住んでいる。
本山はすぐさま画面を送信ボックスに切り替えるも、そこは空っぽであった。
どうやらサイト上からは返信していないようだ。
「…まぁそうだよな。普通こんな怪しいメールに返信なんてしない…」
本山はそう小さくボヤいたが、その時ふと、ブラウザの他のタブに「ウェブメール」が起動されていることに気づく。
もしや、と思った本山はタブをウェブメールに切り替えると、既にログインされた状態のメール画面が表示された。
本山は一件ずつメールのやり取りをチェックして行く。
それらのメールをざっと見て分かったことは、
慎二は、『田中』と名乗る男に亜美を会わせようとしている。
12月27日の夜、市内の緑地公園のトイレが待ち合わせ場所ということらしい。
そして途中からもう一人、『タカ』と名乗る男もこの話に加わっていることも分かった。
「27日ってことは…明日じゃねえか…!」
本山は、ドアの外で待つ新堂の所へ向かった。
「…どうした?何かあったか?」
「じっ、実は…」
本山は、そのメールのやり取りの一部始終を新堂に報告する。
「…ほう。それは実に面白い。では本山先生、まずは…」
新堂が本山にいくつかの指示を与える。