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セイドレイ【完結】
第26章 形勢
指示を聞いた本山は慌ててパソコンの前へ戻る。

しかしその時、再びドアの外で待つ新堂の耳に、階段を上がってくる重々しい足音が聞こえてくる。

恐らく慎二が戻ってきたのだ。

新堂はドアを開け、部屋の中に居る本山に、すぐさま部屋から出るように促す。



「…あれぇ?新堂のおっさん…なんで俺の部屋の前に?それともう一人…誰?」

階段を上り二階へやってきた慎二は、自分の部屋の前に新堂と見知らぬ男が立っているのを疑問に思う。

「や、やぁ…慎二。実はな、この人は新しい会員候補なんだよ。それで今日は地下室の見学に来たんだが…どうせなら亜美を一目見ていってもらおうと思ってな。部屋には居ないようだったから、どこに居るか君に聞いてみようと、今部屋をノックしようと思ってた所だったがちょうどよかったな」

新堂は咄嗟にこの状況を取り繕う。

「…ふぅん。そうなの?亜美なら今……家には居ないよ。そんでそのことについて親父から話があるみたいだから、親父に聞いてもらっていい?もうすぐ診療が終わるから待ってて」

「そ、そうか…そう言えば雅彦が話があるって言ってたな。分かったよ。すまんな驚かせて。それじゃあ待たせてもらうとするかな…」

新堂がそう言うと、慎二はそれに返事もせずに、自分の部屋へと入って行った。

間一髪の所で危機を逃れ胸を撫で下ろす新堂と本山。

「…本山先生、あなたも一度見ておきますか?」

そう言って新堂は本山を地下室へ案内する。

まさか民家の地下に、こんな空間があるとは誰も思わないだろう。
本山はこの地下室の存在を動画で見て知っては居たものの、実際に見るとそのスケール感に圧倒される。

高崎亜美という、たった一人の少女を陵辱するためだけに造られたこの部屋。

ここで毎夜のように淫靡な宴が繰り広げられていると思うと、本山は別世界に来たようで、興奮と恐怖が入り交じった複雑な感情に襲われる。

「まぁ…見ての通りだ。だがしばらくここは…」

新堂は何かを言いかけたがそれをやめ、話を変える。

「…で、私の指示通りにできましたか?本山先生」

「え、ええ…一応は…ただ、一点…」

先程、慎二が戻ってくる直前に新堂が本山に出した指示はこうだった。
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