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セイドレイ【完結】
第27章 愛
亜美の姿がないことに少し不安を覚えつつ、もしかしたら自分のベッドで寝ているかもしれないと、雅彦は思った。
亜美は雅彦のベッドの中でいつも「お父様の匂いがする」と言っていたものだ。
きっと雅彦が帰らないことに恋しくなって、雅彦のベッドで寝ているに違いない。
「…かわいい奴め」
雅彦はそうつぶやくと、自分の寝室へと向かった。
寝顔を見られればよかったはずなのに、今すぐにでも亜美を抱きたい衝動に駆られていた。
風呂上がり、首にバスタオルをかけただけで全裸の雅彦の股間は、いつになく隆々と硬くなる。
カラダが亜美を欲しているのが分かった。
仮眠などしている場合ではない。
診療までにまだ時間もある。
一晩寂しくさせた埋め合わせをしてやらねばと、思い上がった雅彦は胸を小躍りさせながら寝室のドアを開けた。
「…………ん」
しかし、亜美の姿はそこになかった。
ベッドで寝ていた形跡も無い。
亜美は早起きな方だが、リビングにも、浴室にもいなかった。
となると、地下室か?
急遽、客が来たとも考えられるが…新堂からは何の連絡もなかった。
そもそも、新学期が始まるまではそっとしておく約束だ。
健一も帰って来るような連絡はよこさなかった。
考えられるとしたら、慎二に地下室で犯され、そのまま眠ってしまったのかもしれないということだ。
雅彦は若干苛立ちを覚えつつ、地下室の鍵を開ける。
今度こそ、亜美がそこにいるはずーー。
しかし、またしても亜美の姿は無い。
地下室が使用された形跡すらなかった。
雅彦はすぐさま隣のモニター室に入ると、昨夜の監視カメラの映像を確認するが、誰一人地下室に訪れた形跡が無い。
広い屋敷ではあるが、亜美が過ごす範囲は限られている。
雅彦は念の為、屋敷中の部屋やトイレを探すが、亜美はどこにもいない。
ーー何かおかしい。
硬くなっていた肉棒も、気づけば萎えてしまった。
嫌な予感を覚えた雅彦は、早朝ではあったが健一に電話してみる。
『…もしもし、親父?なんだよ…こんな朝早くに…勘弁してくれよ』
睡眠を邪魔された健一の不機嫌そうな声が電話口から聞こえる。
「…すまんな。実は…昨夜は飲んでてさっき帰って来たんだが、亜美の姿がどこにも無いんだ。お前何か知らないか…?」
『え…?マジで…?』
亜美は雅彦のベッドの中でいつも「お父様の匂いがする」と言っていたものだ。
きっと雅彦が帰らないことに恋しくなって、雅彦のベッドで寝ているに違いない。
「…かわいい奴め」
雅彦はそうつぶやくと、自分の寝室へと向かった。
寝顔を見られればよかったはずなのに、今すぐにでも亜美を抱きたい衝動に駆られていた。
風呂上がり、首にバスタオルをかけただけで全裸の雅彦の股間は、いつになく隆々と硬くなる。
カラダが亜美を欲しているのが分かった。
仮眠などしている場合ではない。
診療までにまだ時間もある。
一晩寂しくさせた埋め合わせをしてやらねばと、思い上がった雅彦は胸を小躍りさせながら寝室のドアを開けた。
「…………ん」
しかし、亜美の姿はそこになかった。
ベッドで寝ていた形跡も無い。
亜美は早起きな方だが、リビングにも、浴室にもいなかった。
となると、地下室か?
急遽、客が来たとも考えられるが…新堂からは何の連絡もなかった。
そもそも、新学期が始まるまではそっとしておく約束だ。
健一も帰って来るような連絡はよこさなかった。
考えられるとしたら、慎二に地下室で犯され、そのまま眠ってしまったのかもしれないということだ。
雅彦は若干苛立ちを覚えつつ、地下室の鍵を開ける。
今度こそ、亜美がそこにいるはずーー。
しかし、またしても亜美の姿は無い。
地下室が使用された形跡すらなかった。
雅彦はすぐさま隣のモニター室に入ると、昨夜の監視カメラの映像を確認するが、誰一人地下室に訪れた形跡が無い。
広い屋敷ではあるが、亜美が過ごす範囲は限られている。
雅彦は念の為、屋敷中の部屋やトイレを探すが、亜美はどこにもいない。
ーー何かおかしい。
硬くなっていた肉棒も、気づけば萎えてしまった。
嫌な予感を覚えた雅彦は、早朝ではあったが健一に電話してみる。
『…もしもし、親父?なんだよ…こんな朝早くに…勘弁してくれよ』
睡眠を邪魔された健一の不機嫌そうな声が電話口から聞こえる。
「…すまんな。実は…昨夜は飲んでてさっき帰って来たんだが、亜美の姿がどこにも無いんだ。お前何か知らないか…?」
『え…?マジで…?』