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セイドレイ【完結】
第5章 変調

すると次の瞬間──。
「ガチャ…」っと、何者かがトイレのドアノブをひねる音がした。


(えっ…?)


ドアが開き、そこ居たのは──。

「あ~、亜美が入ってたかぁ~。ごめんよぉ~俺もオシッコしたくなっちゃってさぁ~」

わざとらしい口調で笑みを浮かべた慎二が、下半身丸出しで立っていた。

「ちょっ…ちょっと…困りますっ。少し待っててもらえませんか…?」

「へへっ、気にしないでいいよ。ここで見ててあげるから」


(なにを言っているの…──?)


他人の排泄を好き好んで眺めるなど、亜美からすれば信じ難い行為だった。
しかし同時に、ここで抵抗しても無意味であることも悟っていた。


「どうしたの?早くしないと俺がオシッコ漏れちゃうよぉ~?」


(もう…なんでなのっ……──)


慎二に急かされ、亜美はあらためて自分のみじめさを噛み締めていた。

これ以上におぞましいことなら、もう何度もされている。
しかし、視姦されながらの排泄というのは、直接的な性的暴行とは違い、じわじわと、だが確実に亜美の尊厳を蝕んでいく──。


「何してんだよ。それじゃあ見えないだろ??」

「え……?」

「ちゃんと俺に見えるようにさ。…分かるよな?亜美」

「は…い……」


慎二の言わんとすることを悟り、亜美は便座に腰掛けたまま大きく股を開いた。
あらわになった無毛の陰部を塞ぐプラグの存在感が際立っている。
すでに死んでしまいたいほどの羞恥を味わっているのに、今からこの男の目の前で放尿しなければならないと思うと、亜美は気が遠くなった。

「…ぐへへっ。親父のやつ、このプラグ見て悔しそうにしてたかぁ?」

卑しい口ぶりでほざく慎二を無視して、亜美はそっとプラグを抜き取った。


(ダメ…出ない……)


膀胱は今にも破裂しそうなほど圧迫していたが、慎二に見られているのが気になって排尿することができない。

「もぅ…しょうがないなぁ。じゃあ俺が手伝ってあげるよ!」

そう言うと慎二は、肉棒を亜美の陰部に押し付けはじめた。

「ちょっ…ちょっと待ってっ!?なにするんですかっ??」

「ん?だから手伝うって言ったろ?」

「いやっ!!やめてっっ!!」

亜美の静止もむなしく、そのまま挿入を開始する慎二。


(おねがいっ…やめてっ…──)


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