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セイドレイ【完結】
第30章 姿なき脅迫
新学期が始まり、貴之は何事も無かったかのように学校での日々を送っていた。
通い慣れたこの教室も、亜美が居ない、ということを除けば、いつもと何も変わらない。
貴之以外に親しいクラスメイトが居なかった亜美を気にかける者もいない。
まるで最初から、そこに高崎亜美など存在していなかったかのように毎日が過ぎていく。
何より、最も親密であったはずの貴之でさえ、この数ヶ月は夢だったのではないかと思う程だった。
帰る方向が同じだからと、転校初日に声をかけた。
亜美を好きになるのに時間はかからなかった。
帰り道の公園で、気持ちを伝え、初めてのキスをした。
人生初の恋人ができた。
学園きっての優等生であった高崎亜美は、周りが思っているよりもずっと人懐っこく、パッと花が咲いたようなその可憐な笑顔を貴之に見せてくれた。
ここまでは、何もおかしいことなど無かったように思う。
では、一体いつから歯車が狂いだしたのだろう。
亜美の部屋で、初めてセックスをしたあの日。
亜美のその性器には、4つものローターが挿入されていた。
愛液で濡れそぼったその膣は、どこかで亜美の処女性を期待していた貴之を嘲笑うかのように、既に女のそれとして熟していたように思う。
亜美に導かれるまま、貴之はそこで筆を下ろした。
それまで女子の肉体に触れたことすら無かった貴之は、生の膣壁の感触を思う存分堪能し、白濁した欲求を何度も何度も、その奥深くに放った。
しかし、あの時点で既に亜美は、親族である健一と慎二とも同様にまぐわっていたことになる。
証拠として、慎二に関してはその動画もあった。
更には、公園のトイレで、田中の肉棒にしゃぶりつく亜美の姿を実際に目の当たりにもした。
そんな状況の中で、亜美とは婚約関係にあったなどと健一は言う。
冷静に考えなくても、狂っているではないか。
その全てを、亜美が自ら望んでそうしていたというのか。
あんな、男の薄汚い部分を凝縮したような奴らに、自ら腰を振り、挙句誰かの子種をその腹に宿していたというのか。
そんなこととは知らずに、自分はその腹の子の父親になろうとしていたのだろうかーー。
貴之の知っている亜美はそんな女ではない。
しかしいくら否定したくとも、同じカラダを共有した者として、そう言いきれる自信が貴之にはもう無かった。
通い慣れたこの教室も、亜美が居ない、ということを除けば、いつもと何も変わらない。
貴之以外に親しいクラスメイトが居なかった亜美を気にかける者もいない。
まるで最初から、そこに高崎亜美など存在していなかったかのように毎日が過ぎていく。
何より、最も親密であったはずの貴之でさえ、この数ヶ月は夢だったのではないかと思う程だった。
帰る方向が同じだからと、転校初日に声をかけた。
亜美を好きになるのに時間はかからなかった。
帰り道の公園で、気持ちを伝え、初めてのキスをした。
人生初の恋人ができた。
学園きっての優等生であった高崎亜美は、周りが思っているよりもずっと人懐っこく、パッと花が咲いたようなその可憐な笑顔を貴之に見せてくれた。
ここまでは、何もおかしいことなど無かったように思う。
では、一体いつから歯車が狂いだしたのだろう。
亜美の部屋で、初めてセックスをしたあの日。
亜美のその性器には、4つものローターが挿入されていた。
愛液で濡れそぼったその膣は、どこかで亜美の処女性を期待していた貴之を嘲笑うかのように、既に女のそれとして熟していたように思う。
亜美に導かれるまま、貴之はそこで筆を下ろした。
それまで女子の肉体に触れたことすら無かった貴之は、生の膣壁の感触を思う存分堪能し、白濁した欲求を何度も何度も、その奥深くに放った。
しかし、あの時点で既に亜美は、親族である健一と慎二とも同様にまぐわっていたことになる。
証拠として、慎二に関してはその動画もあった。
更には、公園のトイレで、田中の肉棒にしゃぶりつく亜美の姿を実際に目の当たりにもした。
そんな状況の中で、亜美とは婚約関係にあったなどと健一は言う。
冷静に考えなくても、狂っているではないか。
その全てを、亜美が自ら望んでそうしていたというのか。
あんな、男の薄汚い部分を凝縮したような奴らに、自ら腰を振り、挙句誰かの子種をその腹に宿していたというのか。
そんなこととは知らずに、自分はその腹の子の父親になろうとしていたのだろうかーー。
貴之の知っている亜美はそんな女ではない。
しかしいくら否定したくとも、同じカラダを共有した者として、そう言いきれる自信が貴之にはもう無かった。