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セイドレイ【完結】
第31章 少女の肖像
「そういや…な、今日帰りに、水野と…新垣千佳が一緒に下校してるのを見たぞ。あいつら、そういう関係なのか?薄情なもんだよなぁ水野の奴も。あっさり乗り換えちまったって話か」

「水野くん…と、千佳ちゃんが…?」

眠気に襲われていたはずの亜美の目が一瞬にして冴え渡る。

「…おう。ったく、やっぱりあの水野って奴はただの猿だったってことだ。どーせあの後ヤッちまってんだろうよ。お前んときみたいになぁ。なーに、落ち込む必要はねぇ。高校生の恋愛なんざそんなもんだ。お前もあいつのことはもう忘れろ…それより」

本山が言いかけてブレーキを踏む。
交差点の信号が赤く灯っている。

「……ひとつ気になったんだが、お前のスマホ…俺としてはこのままだとーー」

「…ごめんなさい。まだちょっと…」

「……分かったよ」

「…ありがとう…ございます。あ!あとっ…さっきのことっ…」

「ん?なんのことだ?」

「あの……水野くんと…千佳ちゃんのこと」

「あぁ。だからあいつのことはもう忘れろって…」

「…いや、そうじゃなくて…二人が一瞬に居たことは…新堂先生には…言わないで」


『言わないで』


本山は、体育倉庫で亜美を初めて抱いた時のことを思い出していた。
亜美が口止めを要求してくる時は、必死で何かを守ろうとしている時だ。

そして本山は、亜美のこの『言わないで』にめっぽう弱かった。


「あー分かった分かった!…分かったよ。その代わり…今日この後
、覚悟しとけよ?…なーんてな。はは。俺も懲りてねぇよな、全くよぉ」


そんな風に会話をしているうちに、田中のアパートに到着する。


「おっ…おかえり!今日は遅かったね…本山先生もお疲れ様でした」

二人を田中が出迎える。

「おぅ。…つーわけで、今日もちゃちゃっとやっちゃっていいか?」

「は、はいっ!も、もももちろんですっ…じゃあ僕はちょっと…ちょうど買う物もあるんで、コンビニでも行ってます」

「いつも悪いねぇ。終わったら連絡するわ」

本山と田中のこのやり取りは何を隠そう、今から亜美を抱く順番を決めているのだ。
家庭のある本山は日によっては時間に余裕が無い日もある為、手短に済ませたりそもそも抱けない日もあった。

田中はそんな本山に気を遣い、いつも自分は最後でいいと言ってこの時はできる限り席を外す。


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