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セイドレイ【完結】
第31章 少女の肖像
「おっ、親父!大変だっ…!ちょっと来てくれっ!!」
寝室で休もうとしていた雅彦に、何やら慌てた様子の慎二がやってくる。
「…なんだ急に…?悪いが明日にしてく…」
「亜美がっ!!…とにかくっ、俺の部屋に今すぐ!早くっっ!!」
「亜美だと…?亜美がどうしたんだ!?」
雅彦は急いで慎二の部屋へ向かう。
「これ…ちょっと見てくれよ!?」
慎二はそう言って、雅彦にパソコンの画面を見せてくる。
「………!!???」
雅彦はそれを見て言葉を失う。
『セイドレイ』のサイトに、亜美の動画がアップロードされていたのだ。
もちろんそれは、慎二がこれまで投稿したものでは無い。
その動画のサムネイルには、今朝ポストに入っていたDVDと同じ、浴槽で拘束される亜美の姿が映し出されていた。
「…慎二…お前、まずなんで気づいたんだ…?」
「うん…実は亜美が居なくなってから、亜美に関する動画は全部非公開にして、最近はサイト自体見てもいなかったんだけどさ。ついさっき、知らないアドレスからメールが届いて、そこに貼ってあったリンクにアクセスしたら、この動画に…」
『セイドレイ』は、動画の投稿主がその動画を無料で公開するか、有料コンテンツとして販売するかの二種類が選択できる。
慎二がこれまでアップしてきたものに関しては全て有料になっており、購入しない場合は動画の長さによって5秒~30秒のサンプルしか閲覧することができないのだが、今見ているものは無料公開されており、誰でもフルで見ることができる状態だった。
「…しかも、これっ、これ見てくれよ!」
慎二が画面を指さした先には、その動画がアップロードされた日時が書かれていた。
『20〇〇年 1月1日』
アップロードされてから既に、約半月が経過していた。
「あ、あとさっ…こっちも………」
慎二が画面の違う場所を指さす。
『aminogosyujinsama_2』
「アミノゴシュジンサマ…2…だと…?」
それは、この動画を投稿したアカウント名であり、元々慎二が使用していたアカウント『aminogosyujinsama』を模したのは明らかだ。
「これ、どう考えてもわざとだろ!?一体何なんだよ!誰なんだよこいつ!!……もう何が何だか…分かんないよ…それにさ…」
そう言いながら慎二が再生ボタンを押す。
寝室で休もうとしていた雅彦に、何やら慌てた様子の慎二がやってくる。
「…なんだ急に…?悪いが明日にしてく…」
「亜美がっ!!…とにかくっ、俺の部屋に今すぐ!早くっっ!!」
「亜美だと…?亜美がどうしたんだ!?」
雅彦は急いで慎二の部屋へ向かう。
「これ…ちょっと見てくれよ!?」
慎二はそう言って、雅彦にパソコンの画面を見せてくる。
「………!!???」
雅彦はそれを見て言葉を失う。
『セイドレイ』のサイトに、亜美の動画がアップロードされていたのだ。
もちろんそれは、慎二がこれまで投稿したものでは無い。
その動画のサムネイルには、今朝ポストに入っていたDVDと同じ、浴槽で拘束される亜美の姿が映し出されていた。
「…慎二…お前、まずなんで気づいたんだ…?」
「うん…実は亜美が居なくなってから、亜美に関する動画は全部非公開にして、最近はサイト自体見てもいなかったんだけどさ。ついさっき、知らないアドレスからメールが届いて、そこに貼ってあったリンクにアクセスしたら、この動画に…」
『セイドレイ』は、動画の投稿主がその動画を無料で公開するか、有料コンテンツとして販売するかの二種類が選択できる。
慎二がこれまでアップしてきたものに関しては全て有料になっており、購入しない場合は動画の長さによって5秒~30秒のサンプルしか閲覧することができないのだが、今見ているものは無料公開されており、誰でもフルで見ることができる状態だった。
「…しかも、これっ、これ見てくれよ!」
慎二が画面を指さした先には、その動画がアップロードされた日時が書かれていた。
『20〇〇年 1月1日』
アップロードされてから既に、約半月が経過していた。
「あ、あとさっ…こっちも………」
慎二が画面の違う場所を指さす。
『aminogosyujinsama_2』
「アミノゴシュジンサマ…2…だと…?」
それは、この動画を投稿したアカウント名であり、元々慎二が使用していたアカウント『aminogosyujinsama』を模したのは明らかだ。
「これ、どう考えてもわざとだろ!?一体何なんだよ!誰なんだよこいつ!!……もう何が何だか…分かんないよ…それにさ…」
そう言いながら慎二が再生ボタンを押す。