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セイドレイ【完結】
第34章 解放区
それから深夜まで、男達の絶え間ない陵辱は続いた。
途中、遅れて他数名の会員が加わり、亜美の穴という穴にその滾った欲望の白塊を注いで行く。

このこと自体は、何も特別なことではない。
過去には総勢15名の会員から、夜通し輪姦されたこともあった。

この日違ったのは、亜美自身だ。

亜美は、自分が貴之にしてしまった罪を思えば思うほど、カラダの芯が熱くなり、火照り狂うのを感じていた。

自分は汚れた女だと自覚すればするほど、それがとてつもない快感をもたらすことをようやく認めてしまった。

どれだけ乱暴な腰使いで膣内を掻き回されても、内から淀みなく湧き出る破滅的な衝動が鎮まる気配はなかった。

罪の意識に苛まれながら、堕落していくことの心地よさ。
どれだけ汚されても決して消え去ってはくれない自戒の念が、これまでにない強烈な快楽となって亜美の全身を駆け巡る。

貴之を傷つけたことが罪ならば、陵辱者に自ら腰を振るこのカラダこそが罰なのだ、と亜美は思った。


汗臭い男達の生臭いザーメンが、亜美の喉に、尻穴、そして子宮に注がれて行く。

いつしか身体中にあった落書きは、男達の滴る汗で滲んでほとんどが消えてしまった。

そして亜美も幾度となくアクメに達しては、大量の潮を吹き散らかし、大声で喘ぎ続けた。


今頃貴之は、ひとり悲しみの底にひれ伏しているのだろうか。
自分で傷つけておきながら、彼には幸せになって欲しいと、亜美は違う男の上で腰を振りながら、そう心から願っていた。

大丈夫。
痛みは時間の経過と共にじきに消え去る。
自分がそうであったように。
こんな薄汚れた女ではなく、貴之にはもっと相応しい相手が居るはずなのだから。

そう考えた時、亜美の脳裏に一瞬、何故か千佳の顔がよぎった。
そうか。もしかしたらそういう可能性もあるかもしれない。
少なくとも自分よりは、貴之を幸せにしてくれるだろう。


午前2時過ぎ。
存分に性処理を終えた男達はシャワーを浴び、綺麗に身支度を整えて部屋から去って行く。

本山は最後の一人を見送ると、ドアが開けられたままのトイレの前に立った。

そこには、その身を逆さにして便器のタンクに縛り付けられ、水だまりに頭を沈め開脚している亜美の姿があった。

膣には掃除用のハンドブラシがねじ込まれ、そして肛門にはトイレ詰まりを直すためのスッポンが吸い付いていた。
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