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セイドレイ【完結】
第37章 零落
そして新堂の矛先が、今度は慎二に向かう。

「…慎二、お前こそ実は今回一番責任を取るべきなんだがなぁ。ゴミクズの様な分際で、亜美との動画をネット上に晒すなんてねぇ。あんな醜態を晒してまで何になりたかったかは知らんが、それが私にどれだけ迷惑をかけたか分かるか?ブタにだってそのくらいのことを考える脳ミソはあるだろう?実際にそのせいで、お前は私に余計な仕事を増やしてくれたんだよ。田中とかいうゴミを拾うハメになったことをどうしてくれるんだ?」

新堂が発した思いもよらぬその名前に、慎二が反応する。

「たっ…田中さんっ??拾うハメにって、一体どういう…」

「ふんっ。あいつだけじゃない。うちの学園の教師にも、あの動画の存在を知っている奴が居たんだよ。お前がその足らない脳ミソで軽はずみにしたことの尻拭いをなぁ、私がさせられているんだよ。まぁ、どいつもこいつもお前と同じかちょっとマシな程度のゴミには変わりないがな。お前のせいでゴミが散らかったんだ。片付けるのは当然だろう?まぁ…あんな掃き溜めのような部屋に住んでいるようじゃ無理だろうがねぇ」

「おっ、俺には…何をさせる気…なんだ?」

「ん?言葉遣いに気をつけろ。させるだと?させていただくの間違いだろう?正直な、お前の様な醜悪な奴と同じ空気を吸うだけでも私はうんざりなんだよ。健一が嫁を貰うにも、お前みたいな気色悪い身内が居たら迷惑だ。だから消えてくれ」

「きっ…消える?消えるって……消えるってどういうことだよ!?おおお俺に死ねって言うのかよ!??」

「じゃあ死ねと言ったら死んでくれるのか?お前にそんなことができるならとっくにそうしているだろう?あんなゴミみたいな部屋でゴミのような生活をするくらいなら、普通は死んだ方がマシだからなぁ。私としてはこの家からお前が消えてくれればそれでいい。お情けで住む場所位は用意してやる。…くっ、まぁちゃんとゴミをゴミ箱に捨ててやるって言ってるんだ。そっからは自分でバイトでも何でもして、ゴミ同士仲良く暮らすんだな」

「ゴ、ゴミ同士って…?」

「まだ分からんか?田中とかいうアイツだよ。奴の住んでるアパートに間借りさせてやる。もちろん本人に了承は取った。それが嫌なら自分で稼いで引っ越せ。新しいゴミ箱でも探すがいい」

「そっ…そんな……どうして俺がっ!こんな目に…」
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