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セイドレイ【完結】
第39章 分水嶺

「お?おだててもサービスは変わらないよ??なーんて…ありがとう。いや、可愛いとかそんなんじゃないよ。ただ、自分にとって都合のいい女が欲しいだけなんだよね。あたしはお金もらってるから、したくないことでもするし、感じてるフリもするし、思っても無いことも言う。でも、それはあくまでサービスだから。そこを勘違いして本気にするお客さんがたまに居るんだよね…で、断るとヤリマン女!とかって逆ギレしてくんの!あーほんと腹立つ~」
「あすかさん…なんか最初部屋に入ってきた時と印象違いますね……」
「あ、ごめんごめん!ついつい…余計なこと喋り過ぎちゃった…君が変なこと聞くからだよ?もー、後で店にクレームとか入れないでね?これでも一応売れっ子なんだからさっ」
気づけば、二人の間には自然に笑みがこぼれ、貴之の緊張もほぐれていた。
「あ、あのっ…もしよければついでにもうひとつ…あすかさんは、彼氏とか…好きな人は居たりしますか?」
「あー、それお客さんによく聞かれるんだよね。でも君の場合は素直な疑問、って感じだから正直に答えるけど、今は居ないよ」
「そう…ですか。も、もし、彼氏が出来ても、今の仕事続けます…?」
「うーん…どうだろう。そん時になってみないと分かんないな。実際、彼氏居てもこの仕事してるコなんていっぱいいるし…」
「…その、本当にこの仕事が好きで…つーか、セックスするのが好きだからこの仕事をしてる女の人も…居たりするんですか?」
「1人も居ない、とは言い切れないよね。中にはそういう人も居るのかもしれない。分かんないけど。あたしが知ってる限りでは…居ないかな。そりゃ、お客さんがイケメンばっかりなら話は変わってくるかもしれないけど…選べないしさ。むしろヤバいのばっかりだし。まぁでも、ドMさんとか…そういう属性のコなら、天職だったりするのかも?…でもそうだったにせよ、何か不健康だよね。何かしら心の闇みたいなのは抱えてるんじゃないかなぁ…」
「心の…闇……」
「うん。否定はしないけどね。本当にやりたくてやってるコも少なからずは居る。私もそうだったら、もっと楽なんだろうなぁ。だって、やっぱ全然違うもん。好きな人とするセックスはさ」
あすかの言葉が、貴之の胸に突き刺さる。
「そう…か。そうですよね…」
「あすかさん…なんか最初部屋に入ってきた時と印象違いますね……」
「あ、ごめんごめん!ついつい…余計なこと喋り過ぎちゃった…君が変なこと聞くからだよ?もー、後で店にクレームとか入れないでね?これでも一応売れっ子なんだからさっ」
気づけば、二人の間には自然に笑みがこぼれ、貴之の緊張もほぐれていた。
「あ、あのっ…もしよければついでにもうひとつ…あすかさんは、彼氏とか…好きな人は居たりしますか?」
「あー、それお客さんによく聞かれるんだよね。でも君の場合は素直な疑問、って感じだから正直に答えるけど、今は居ないよ」
「そう…ですか。も、もし、彼氏が出来ても、今の仕事続けます…?」
「うーん…どうだろう。そん時になってみないと分かんないな。実際、彼氏居てもこの仕事してるコなんていっぱいいるし…」
「…その、本当にこの仕事が好きで…つーか、セックスするのが好きだからこの仕事をしてる女の人も…居たりするんですか?」
「1人も居ない、とは言い切れないよね。中にはそういう人も居るのかもしれない。分かんないけど。あたしが知ってる限りでは…居ないかな。そりゃ、お客さんがイケメンばっかりなら話は変わってくるかもしれないけど…選べないしさ。むしろヤバいのばっかりだし。まぁでも、ドMさんとか…そういう属性のコなら、天職だったりするのかも?…でもそうだったにせよ、何か不健康だよね。何かしら心の闇みたいなのは抱えてるんじゃないかなぁ…」
「心の…闇……」
「うん。否定はしないけどね。本当にやりたくてやってるコも少なからずは居る。私もそうだったら、もっと楽なんだろうなぁ。だって、やっぱ全然違うもん。好きな人とするセックスはさ」
あすかの言葉が、貴之の胸に突き刺さる。
「そう…か。そうですよね…」

