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セイドレイ【完結】
第41章 愚かなる兆し
鼻の先に亀頭が触れる。
既にその肉棒は大量のカウパーを分泌しており、透明の液体が亜美の鼻に付着し、糸を引いた。

僅かに鼻先に触れただけで、その肉棒が露茎か包茎かが亜美には分かった。
この男は、勃起した状態で半分程皮が被っているだろうか。

強烈な尿臭とイカ臭さが混じった上に、恐らくその亀頭の表面にはにはうっすらと恥垢の膜ができているようだった。

さすがの亜美も、臭いだけではそれが誰のモノか判別は難しい。

「…す、すいません…触れさせていただきますっ…」

亜美はまず、その肉棒の竿を手で優しく掴んだ。

ふてぶてしい肉塊の感触。
硬いようでいて、どこか柔らかくもある。
この感触を形容するのは難しい。

文字通り、怒張するように浮き出た血管。
やや左に傾いた竿は、カリの下が横に張り出している。

玉袋へ触れると、大振りな2つの睾丸。
その表面の皮膚は湿り気を帯びて、洗濯物の生乾きのような臭いを放っている。

亜美はこの時点で、おおよそ誰のモノか検討がついた。

後はその味を、舌で確認するだけだ。

「…ね、念の為っ…咥えさせていただきます…失礼します」

亜美は口をあんぐりと開け、肉棒を頬張る。

口内の感覚を研ぎ澄ませ、この肉棒の持ち主を探り当てる。

既に出番を終えた男達が下劣な野次を飛ばす中、大量に分泌されたガマン汁を全て吸い出すと、肉棒から口を離した。

ゴクリ、と喉を鳴らし、唾液とカウパー液を飲み込む。


「……き、菊池さまの…おチンポ…です」


亜美が回答すると、男達はニヤニヤと顔を見合わせた。

またしても、それは見事に正解だった。

しかし、残念ながらこのクイズに正解は用意されていない。


「ブッブー!は~い、残念でしたぁ!…ほら、さっさとケツ出せ?」

菊池の声でそう言われるのだ。
本来ならその理不尽さに異を唱えたいところだろう。

しかし亜美のカラダは疼いていた。

自我を保ったままこの不条理な扱いにひれ伏すことが、幾多の陵辱によって強制的に植え付けられてしまった亜美の被虐心をくすぐる。

亜美は肛門をヒクつかせながら、5本目の牛乳浣腸を直腸に蓄える。

少しでも気を抜けば、500mlの牛乳が噴き出してしまう。

あと一人。

急性の腹痛に耐える亜美の前に、6人目の男が立ち塞がった。
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