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セイドレイ【完結】
第41章 愚かなる兆し
「…先生をからかうんじゃないっ…!まぁ、それは一旦置いといて…仮に産んだとして、その後どうするつもりだ?理事長はなんて言ってる…?育てるにしたって一体どうやって…」
他にも聞きたいことは山のようにあったのだが、本山は真っ先にそれが気になった。
「それは……」
と、亜美が言いかけたその時、地下室のドアが開く音がする。
「あれあれ~?今日は掃除の人、まだ居るじゃん?一緒にお風呂なんて入っちゃって…ひょっとしておたのしみ中??」
そこに居たのは、菅原だった。
いつもなら、既に本山は掃除を終えて帰宅している時間だったからだ。
「いっ、いやっ…これはそのっ…じ、自分も汗をかいてしまったんで、ついでに一風呂浴びて行こうかと…すっ、すいません。すぐに掃除しますんで、ちょっとだけ待っててもらっても……」
慌てて本山が浴槽から上がり、バスタオルでカラダを拭く。
本山は自分が帰宅後に、菅原が常習的にここへ訪れていることを知らなかったのだ。
「あー、全然気にしないでくださいよ~。なんか二人、良い雰囲気でしたよ?こちらこそ邪魔してすいませんね~。いや、一応亜美のメディカルチェックと『ストレス発散』は僕の担当なんでね」
ストレス発散?
本山はその言葉に違和感を抱きつつ、早々に服を着て、牛乳で汚れた床の清掃を始める。
亜美はまだ、無言で浴槽に浸かったままだ。
「…いやぁ、しかしあなたも毎日大変ですねぇ?こんな雑用押し付けられて。俺なら1日で嫌になっちゃいますよー。…ていうか、掃除の人って亜美の学校の先生だったんですよね??すごいな~生徒に手出しちゃったんだ。亜美のブレザー姿どうでした?やっぱそそります?校舎内でハメたりしてたんですか??すっごいエッチじゃんそれ!」
妙に口数の多い男だ、と本山は思う。
これまであまり接点が無かったのもあるが、そのイメージとのギャップに若干引いてしまう程だ。
本山は掃除をしながら、思っていた。
客が帰っても、亜美の一日が終わったわけでは決して無かったということを。
あれだけ激しく弄ばれた後も、まだ菅原の相手をさせられているのかと思うと心が痛む。
そんなこと、今に始まったことでは無いはずなのに。
今日は亜美の話を聞いたせいか、本山はいつになく感傷的になっていた。
「…では、自分はこれで退散しますんでっ…お待たせしてすんませんでした」
他にも聞きたいことは山のようにあったのだが、本山は真っ先にそれが気になった。
「それは……」
と、亜美が言いかけたその時、地下室のドアが開く音がする。
「あれあれ~?今日は掃除の人、まだ居るじゃん?一緒にお風呂なんて入っちゃって…ひょっとしておたのしみ中??」
そこに居たのは、菅原だった。
いつもなら、既に本山は掃除を終えて帰宅している時間だったからだ。
「いっ、いやっ…これはそのっ…じ、自分も汗をかいてしまったんで、ついでに一風呂浴びて行こうかと…すっ、すいません。すぐに掃除しますんで、ちょっとだけ待っててもらっても……」
慌てて本山が浴槽から上がり、バスタオルでカラダを拭く。
本山は自分が帰宅後に、菅原が常習的にここへ訪れていることを知らなかったのだ。
「あー、全然気にしないでくださいよ~。なんか二人、良い雰囲気でしたよ?こちらこそ邪魔してすいませんね~。いや、一応亜美のメディカルチェックと『ストレス発散』は僕の担当なんでね」
ストレス発散?
本山はその言葉に違和感を抱きつつ、早々に服を着て、牛乳で汚れた床の清掃を始める。
亜美はまだ、無言で浴槽に浸かったままだ。
「…いやぁ、しかしあなたも毎日大変ですねぇ?こんな雑用押し付けられて。俺なら1日で嫌になっちゃいますよー。…ていうか、掃除の人って亜美の学校の先生だったんですよね??すごいな~生徒に手出しちゃったんだ。亜美のブレザー姿どうでした?やっぱそそります?校舎内でハメたりしてたんですか??すっごいエッチじゃんそれ!」
妙に口数の多い男だ、と本山は思う。
これまであまり接点が無かったのもあるが、そのイメージとのギャップに若干引いてしまう程だ。
本山は掃除をしながら、思っていた。
客が帰っても、亜美の一日が終わったわけでは決して無かったということを。
あれだけ激しく弄ばれた後も、まだ菅原の相手をさせられているのかと思うと心が痛む。
そんなこと、今に始まったことでは無いはずなのに。
今日は亜美の話を聞いたせいか、本山はいつになく感傷的になっていた。
「…では、自分はこれで退散しますんでっ…お待たせしてすんませんでした」