この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
セイドレイ【完結】
第41章 愚かなる兆し
「…先生をからかうんじゃないっ…!まぁ、それは一旦置いといて…仮に産んだとして、その後どうするつもりだ?理事長はなんて言ってる…?育てるにしたって一体どうやって…」

他にも聞きたいことは山のようにあったのだが、本山は真っ先にそれが気になった。

「それは……」

と、亜美が言いかけたその時、地下室のドアが開く音がする。


「あれあれ~?今日は掃除の人、まだ居るじゃん?一緒にお風呂なんて入っちゃって…ひょっとしておたのしみ中??」

そこに居たのは、菅原だった。
いつもなら、既に本山は掃除を終えて帰宅している時間だったからだ。

「いっ、いやっ…これはそのっ…じ、自分も汗をかいてしまったんで、ついでに一風呂浴びて行こうかと…すっ、すいません。すぐに掃除しますんで、ちょっとだけ待っててもらっても……」

慌てて本山が浴槽から上がり、バスタオルでカラダを拭く。
本山は自分が帰宅後に、菅原が常習的にここへ訪れていることを知らなかったのだ。

「あー、全然気にしないでくださいよ~。なんか二人、良い雰囲気でしたよ?こちらこそ邪魔してすいませんね~。いや、一応亜美のメディカルチェックと『ストレス発散』は僕の担当なんでね」

ストレス発散?

本山はその言葉に違和感を抱きつつ、早々に服を着て、牛乳で汚れた床の清掃を始める。
亜美はまだ、無言で浴槽に浸かったままだ。

「…いやぁ、しかしあなたも毎日大変ですねぇ?こんな雑用押し付けられて。俺なら1日で嫌になっちゃいますよー。…ていうか、掃除の人って亜美の学校の先生だったんですよね??すごいな~生徒に手出しちゃったんだ。亜美のブレザー姿どうでした?やっぱそそります?校舎内でハメたりしてたんですか??すっごいエッチじゃんそれ!」

妙に口数の多い男だ、と本山は思う。
これまであまり接点が無かったのもあるが、そのイメージとのギャップに若干引いてしまう程だ。

本山は掃除をしながら、思っていた。
客が帰っても、亜美の一日が終わったわけでは決して無かったということを。

あれだけ激しく弄ばれた後も、まだ菅原の相手をさせられているのかと思うと心が痛む。
そんなこと、今に始まったことでは無いはずなのに。
今日は亜美の話を聞いたせいか、本山はいつになく感傷的になっていた。

「…では、自分はこれで退散しますんでっ…お待たせしてすんませんでした」
/903ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ