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セイドレイ【完結】
第42章 原風景
「…その話だけ聞くと…僕らは嫌でもそれが亜美ちゃんであるような気がしちゃいますね…」
黒髪でロングヘアの美少女。
おまけに巨乳で妊婦だと言われれば、この件に関わっている者なら誰でも亜美を思い浮かべるであろう。
「…だよね。最初は半信半疑だったんだけど…なんか引っ掛かっちゃって。それで、夜中にちょくちょくここを抜け出して、もしかしたらどっかでそのカップルに会えるんじゃないかって思ってさ…。もちろん、地域の掲示板、しかもアダルトのカテゴリなんて今時見てる人も限られてるし、信ぴょう性も薄いし…そのカップルに遭遇した人みんなが目撃情報を書き込んでるわけでもないだろうからさ。それでも、ここ数週間のうちに毎日では無いにしろ何件か書き込みがあるんだ」
「…出没する場所は大体決まってるんですか?」
「いや…それが毎回違うんだよ。場所自体は、公園とかトイレとか、池の周りだったり…でも、一度として同じ場所で目撃はされてない。これまでの書き込みからすると、元々露出スポットとしてそういう趣味の連中が集まりやすい場所を狙って現れているのは確かなんだけど…。しかも俺の実家から約10km圏内でね。…でもそうかと思えば、なんてことない路上で突然声かけられたって書き込みもあったり。うーん…そもそもこれが亜美だとして、連れ回してる男が誰なのかも…背の高い男、ってことしか分からない」
「…会員の中にそういう趣味の男が居るとか?」
「…うん。俺も最初はそう思ったんだけど、亜美を地下室から連れ出すことを新堂さんがそう簡単に許可するかなぁ?って思ってさ。…まぁ、動画で生配信とかしてたくらいだから、考え方が変わったのかもしれないけど…だってさ、会員達はわざわざ高い金払って亜美を抱いてるんだぜ?それなのに、いくら趣味だからって何の関係も無い一般人に亜美を抱かせるなんて…他の会員にも示しがつかないよ。その他色んなリスクを考えても、そんなこと新堂さんが許可するとは思えない…」
「…とすると、運営側の人間でしょうか?酒井さんならそれをやろうと思えばできるし、如何にもやりそうな感じも…」
「うーん。でもさ、俺よく知らないけど、公安部ってそんな暇じゃないでしょ?捜査してたら徹夜になることなんて結構あるんじゃない?たまたま今時間があるのかもしれないけど…」
「…確かに。酒井さん割と忙しそうにしてたからなぁ」
黒髪でロングヘアの美少女。
おまけに巨乳で妊婦だと言われれば、この件に関わっている者なら誰でも亜美を思い浮かべるであろう。
「…だよね。最初は半信半疑だったんだけど…なんか引っ掛かっちゃって。それで、夜中にちょくちょくここを抜け出して、もしかしたらどっかでそのカップルに会えるんじゃないかって思ってさ…。もちろん、地域の掲示板、しかもアダルトのカテゴリなんて今時見てる人も限られてるし、信ぴょう性も薄いし…そのカップルに遭遇した人みんなが目撃情報を書き込んでるわけでもないだろうからさ。それでも、ここ数週間のうちに毎日では無いにしろ何件か書き込みがあるんだ」
「…出没する場所は大体決まってるんですか?」
「いや…それが毎回違うんだよ。場所自体は、公園とかトイレとか、池の周りだったり…でも、一度として同じ場所で目撃はされてない。これまでの書き込みからすると、元々露出スポットとしてそういう趣味の連中が集まりやすい場所を狙って現れているのは確かなんだけど…。しかも俺の実家から約10km圏内でね。…でもそうかと思えば、なんてことない路上で突然声かけられたって書き込みもあったり。うーん…そもそもこれが亜美だとして、連れ回してる男が誰なのかも…背の高い男、ってことしか分からない」
「…会員の中にそういう趣味の男が居るとか?」
「…うん。俺も最初はそう思ったんだけど、亜美を地下室から連れ出すことを新堂さんがそう簡単に許可するかなぁ?って思ってさ。…まぁ、動画で生配信とかしてたくらいだから、考え方が変わったのかもしれないけど…だってさ、会員達はわざわざ高い金払って亜美を抱いてるんだぜ?それなのに、いくら趣味だからって何の関係も無い一般人に亜美を抱かせるなんて…他の会員にも示しがつかないよ。その他色んなリスクを考えても、そんなこと新堂さんが許可するとは思えない…」
「…とすると、運営側の人間でしょうか?酒井さんならそれをやろうと思えばできるし、如何にもやりそうな感じも…」
「うーん。でもさ、俺よく知らないけど、公安部ってそんな暇じゃないでしょ?捜査してたら徹夜になることなんて結構あるんじゃない?たまたま今時間があるのかもしれないけど…」
「…確かに。酒井さん割と忙しそうにしてたからなぁ」