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セイドレイ【完結】
第7章 絶望的観測
排泄のための器官である肛門を性器の代替として使用するなど、亜美には到底理解が追いつかなかった。
身がよじれるような痛みとともに、猛烈な排便感が亜美に押し寄せる。
拳を握り締め、今にも絶叫しそうになるのを必死で堪える。
このところ、徐々にではあるがセックスに対して快感を覚えはじめていた亜美を嘲笑うかのような健一のピストン──。
「おぁぁっ…亜美のケツマンコっ…締まりやべぇよ…キッツキツじゃん…チンポちぎれそ……」
潤滑油が分泌されないその穴の圧迫は、膣穴とは違った刺激を健一の肉棒にもたらしていた。
「ウッ……ウッウゥッ……ぉねがい…健一さっ…!ぃ…痛いのっ…ヤメテッ……やめてぇ…──」
か細い声でそう懇願する亜美。
だがその仕草は、かえって健一の支配欲をより一層掻き立てるだけであった。
健一が腰を動かしながら、亜美の耳元で囁く。
「…今日さっ、帰ったら…あぁっ、親父とっっ…慎二の前でぇ……お尻の穴でセックスしてるとこっ、んんっ…見てもらおっ…!」
(イヤ…そんなのもう……ヤダ…よ…──)
「あぁっ!亜美、亜美っっ!!イクよっっ?!アナルにザーメン出しちゃうよっっ!!んんんんんんぅぅ!んっ!んぁっっ!!!!」
(出てるっ……あついっ……痛いっ……──)
健一の精液が亜美の直腸に注ぎ込まれる。
それはまさに、傷口に塩を塗られているような感覚だった。
長い射精が終わり健一が肉棒を引き抜くと、裂けた肛門からは真っ赤な血と、白濁した精液が混ざって床に垂れ落ちた。
亜美はそのまま、トイレの床に沈み込んだ。
「ウッ…ウッウゥッ…ウェェ…ンッ…ウゥッ…──」
すすり泣く亜美をよそに、健一はトイレットペーパーで血にまみれた肉棒を拭った。
「ふぅ…。親父より先にこっちの処女はいただき~、と。俺でうれしいでしょ?亜美…」
ほかの2人とは違い、あまり手荒な真似をしない健一に対し警戒を弱めてしまっていたが、結局はこの男も "同じ穴の狢" であることを亜美はあらためて思い知らさせる──。
「…ついにお尻の穴でもセックスしちゃったね。こっちの穴はいくら使っても赤ちゃんできないから、セックスのためだけに空いてる穴なんだぜ…?変態だなぁ亜美は。ふつーの女の子はこんなことしないもんなぁ」
(私…普通じゃない…の…────?)